大日本印刷、営業利益が前年同期比20.4％増　印刷の不調を教育・出版流通やその他部門がカバー　2011年3月期 第3Q決算短信　

大日本印刷は2月3日、2011年3月期 第3四半期（2010年4月1日～2010年12月31日）の連結業績について決算短信を発表した。

【連結経営成績（累計）】
売上高　　　：　1兆2004億5400万円　（前年同期比　2.2％増）
営業利益　　：　551億1300万円　（同　20.4％増）
経常利益　　：　547億6900万円　（同　22.7％増）
四半期純利益：　258億2000万円　（同　31.6％増）

個人消費の伸び悩みや企業の広告宣伝費の低迷などの影響から競争が激化し、受注単価も下落するなど、厳しい経営環境が続くなか、DNPグループでは、「モノづくり21活動」に取り組み、業績の確保に努力。しかし出版印刷関連は、雑誌の部数減少など、出版市場の長期低迷が続き、前年を下回るとともに、商業印刷関連も、企業の広告宣伝費削減により、チラシ、パンフレット、カタログなどが減少し、前年を下回った。ただし教育・出版流通事業は、書店での販売促進施策の効果や新規連結子会社の増加などにより、前年を大幅に上回った。そのほかでは、住空間マテリアルや産業資材、液晶カラーフィルターなどが好調だった。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の連結売上高は1兆2,004億円（前年同期比2.2％増）、連結営業利益は551億円（前年同期比20.4％増）、連結経常利益は547億円（前年同期比22.7％増）、連結四半期純利益は258億円（前年同期比31.6％増）となった。