株式会社電通と民放ラジオ局13社、新会社を設立

株式会社電通と民放ラジオ局13社からなる、IPサイマルラジオ協議会会員14社は、2010年3月15日から実用化試験配信を実施してきたIPサイマルラジオ「radiko」の本格実用化を目的として、2010年12月1日に株式会社radikoを設立した。出資比率は電通が17%で筆頭株主となり、在京ラジオ局7社が8%ずつ、在阪ラジオ局6社が4.5%ずつ出資している。

radikoは、パソコンでラジオを聞けるようにするサービスで、地上波ラジオを放送エリアに準じた地域に配信するもの。独自コンテンツで、エリア制限なしという通常のインターネットラジオサービスとは異なる。PCに向けては「radikoガジェット」が無償提供され、iPhone(iPod touchやiPadも含む)やAndroid向けのアプリも用意されている。

新会社のradiko社では、IPサイマルラジオ協議会による「都市部を中心に、高層建築やモーターなどの雑音源の増加によるラジオ聴取環境悪化の解消」という環境の整備を経て、「ネットとの連携による、より魅力ある音声メディア・ラジオの新しい楽しみ方」を社会に提案するという。