検索連動型広告やコンテンツ連動型広告、3800億円規模に。アウンコンサルティングが市場規模予測。
検索エンジンマーケティングのアウンコンサルティング株式会社は、検索連動型広告・コンテンツ連動型広告といったいわゆるP4Pの2008年の広告費と、今後の市場動向を試算したと発表した。
2008年のパソコン向けP4P広告費は、前年比125%で1,596億円まで拡大した。
サブプライムローンに端を発した不況の影響はややあるものの、広告費の拡大基調は続くと予測している。
これは、テレビや新聞のような不特定多数の消費者に対するブランディングや認知度向上ではなく、検索という能動の結果として消費者の目にとまるため、費用対効果という観点から効率性の高い販促手段として伸びが期待できるため。
また、モバイル向けP4Pの市場規模は2008年の広告費で前年比190%の266億円まで増加。
主要形態キャリアがヤフーやグーグルなどの大手検索会社と提携したことにより急速に携帯電話利用者にモバイル検索が普及したためとしている。
同社は同時にSEOに関する市場予測も発表。
2008年のSEO市場は全体で130億1千万円。
大手企業だけでなく、中小企業でもSEO業務を外部の専門業者に委託する流れが加速。
しかし同時に、大手企業を中心に自社内でSEO業務を完結させるインハウスも伸び、有料セミナーや書籍、ディレクトリ登録なども伸びている。
インハウスは、アウトソーシングよりも商材単価が低く設定されているため、これまで主に中小企業で行われてきたが、大手もインハウスによるSEOを導入している。
SEO市場の将来の見込みとしては、2012年に230億円規模へと成長すると予測。
アウトソーシングカテゴリでは2011年までは年間10~20%の成長が続くと試算している。
また、今後は海外展開を図る企業や、訪日外国人の増加などにより、多言語でのSEOサービスの利用が高まると予測している。