「スマートフォンユーザーは、購買力が高くトライアル購入に積極的」 日経BPコンサル、国内初の大規模調査

株式会社日経BPコンサルティングは9月29日、iPhoneやAndroid携帯といったスマートフォンのユーザーに利用実態調査を実施、その結果報告書として「スマートフォン利用実態調査2010」を発行した。

2010年7月31日~8月1日の期間、スマートフォン利用者および一般携帯電話利用者を対象に、職業、役職、年収といった基本属性に加え、消費性向やデバイスの利用実態、趣味・関心事、インターネット上での行動や意識などの行動属性をたずねた。回収数(有効回答数)は2040。

この調査の結果、スマートフォン利用者は一般携帯電話利用者に比べて購買力が高く、すべての性年代で、「平均年収」「自由に使える月平均額」ともに一般携帯電話利用者を上回ることがわかった。特に40~50代男性ではこの傾向が顕著で、男性40代の「自由に使える月平均額」は一般携帯電話利用者の40,625円に対し、iPhone利用者が62,375円と2万円以上の差が開く結果となった。

また、ブランドに対するこだわりや、良質のものを求める志向が強いと同時に、新製品や流行しているものを早い段階で試したり受け入れる意識が高く、実際に購入やトライアルなどの行動を起こす人が多いことがあきらかになった。「プレミアム製品」のターゲットとなる消費者が多数含まれているといえるだろう。

さらに、20~30代のスマートフォン利用者は、ふだん、Twitterやmixiなどを通して、情報の受発信を積極的に行っている人も多い。たとえば、30代男性iPhone利用者の6割がTwitterの利用経験があり、そのうち、さらに3割が「ほぼ毎日」書き込むと回答。新製品を積極的にトライアルし、気に入ったら情報を発信する核となることも期待される。

同調査では「今後スマートフォンを中心に拡大が見込まれるソーシャルメディア・マーケティングにおいて、中心ターゲットとなることが予想できる」とし、現在のスマートフォン利用者800万人程度について、「企業が新製品・サービスの認知度向上や話題づくりの際に、アピールすべき層である」と結論づけている。

調査報告書は、報告書(A4冊子)+CD-ROM(Excelデータ収録)の通常版が49,350円(税込)、報告書(A4冊子)+CD-ROM(Excelデータ&ローデータ収録)のローデータ版が525,000円(税込)。

■リリース
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/release/smm100729.html

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スマートフォン利用実態調査2010 |日経BPコンサルティング
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