フルスピード、販売費や一般管理費の一時的に増加やEC事業縮小で損益を計上 平成22年7月期決算
株式会社フルスピードは、平成22年7月期決算を発表した。
<22年7月期の連結業績>(平成21年8月1日~平成22年7月31日)
売上高:141億2,900万円(前年中間期比6.6%増)
営業利益:2億6,800万円の損失
経常利益:4億2,100万円の損失
純利益:16億5,100万円の損失
有料会員制サービス「フルスピードクラブ」を中心とする法人向け事業およびアパレル販売などの一般消費者向け事業に取り組み、グループ全体で積極的に事業活動に努めた結果、主に平成22年4月1日より連結対象となったアパレル製造・販売事業を営むギルドコーポレーション株式会社の売上高の影響により、前年同期と比較し若干の増収の結果となった。一方、利益においては徹底したコスト管理に努めたものの、当第3四半期連結会計期間において取引先の破産申立てにより売掛債権全額の貸倒引当を行うなど販売費および一般管理費が一時的に増加したことなどにより、営業損失および経常損失を計上。加えて、固定資産売却益および前期損益修正益などの特別利益があったが、保有する投資有価証券の評価損や、EC事業の縮小に伴う全サイトを対象とした減損損失、本社オフィスの縮小に伴う移転費用などを特別損失として計上した結果、当期純損失を計上することとなった。
事業別の業績は、以下のとおり。
<Web戦略支援事業>
売上高:62億3,689万1,000円(前年同期比18.3%減)
第2四半期中からの事業方針の転換に伴い、各商材ごとの営業活動を一時的に控え、有料会員制サービス「フルスピードクラブ」の会員獲得に注力したことなどが主な要因となり、主力のSEOおよびリスティング広告などの売上が減少した。
<アフィリエイト広告事業>
売上高:24億2,076万5,000円(前年同期比26.4%増)
顧客数・提携サイト数ともに順調に増加し、新規顧客の開拓に注力するなどの施策に取り組んだ結果、引き続き売上高が伸長。
<インターネットメディア事業>
売上高:11億4,371万7,000円(前年同期比34.7%減)
Webサイト運営・販売では、各種テーマに特化した情報サイトを企画・制作し、広告枠および当該サイトの販売活動を行い、EC事業では、将来的な採算の確保が見込めないことから、当第3四半期連結会計期間に当社が運営する法人向けEC(合計12サイト)および消費者向けEC(合計3サイト)を対象に減損損失を計上するとともに、事業を縮小し、法人向けECのうち2サイトを売却。
<データセンター事業>
売上高:6億7,672万円(前年同期比4.2%増)
顧客ニーズや現在の環境に則したサービスの充実をはかるなど、引き続き積極的な事業活動に努めた。
<その他広告代理事業>
売上高:11億9,814万8,000円(前年同期比335.6%増)
弁護士、司法書士などの士業の業界全体で広告利用が活発になっていることが追い風となり、受注が好調に推移。平成22年6月28日付で当社が保有していた株式会社DSCの全株式の譲渡が完了し、平成22年7月より同社は当社の連結対象から外れている。
<アパレル事業>
売上高:15億110万3,000円
当事業は、平成22年4月より連結対象となったギルドコーポレーション株式会社(子会社)が行うアパレル製造・販売事業が対象で、平成22年4月1日から平成22年7月31日までの業績が含まれる。
<その他事業>
売上高:10億826万8,000円(前年同期比4.3%減)