フルスピード(東証マザーズ)、フリービットの子会社化か 株式の公開買付実施
株式会社フルスピードとフリービット株式会社は6月28日、資本業務提携を行うことを発表した。フルスピードの株式に対し、フリービットが公開買い付け(TOB)を行い、同社を連結子会社化する意向。
普通株式72,204株を買付予定数の上限とする公開買付けを実施する。これにより、フルスピードの議決権数の50.10%を保持する見込みだ。買付け等の価格は、普通株式1株につき29,000円で、総額20億9300万円となる。
インターネット広告関連事業を行うフルスピードを子会社化することによって、フリービットは、(1)自社のネットワークソフトウェア「ServersMan」による広告サービス及びユビキタス家電等の機器に合わせた広告サービスの確立、(2)グループ内のISP接続関連事業への広告ビジネスモデルの導入及びISP ユーザー獲得手法の改善、(3)中小企業向けクラウドサービスの販路拡大、(4)公開買付者及び対象者子会社が有するISP接続関連事業の融合によるシナジーの極大化の実現、を図る。
フリービット側は「フルスピードは、インターネット広告領域においては高い知見があるが、独自性のあるサービスを開発していくにあたって技術開発力が不足しており、フリービットグループに加わることで、サービス開発力の強化やインフラコストの低減などが見込める」としている。
なおフルスピードは、有料会員制サービス「フルスピードクラブ」の苦戦や各種商材ごとの売上高減少など、業績の悪化が続いており、6 月11日には、2010年通期の純利益予想を、9000万円から損失12億1500万円に大幅下方修正する発表を行っていた。
■リリース
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