電通、マスメディア・ネットメディアから店舗までをおサイフケータイでつなぐサービス
株式会社電通は、おサイフケータイ「FeliCa」を運営するフェリカネットワークス株式会社の「おサイフケータイ」と広告プランニングを融合し、メーカー企業自らが広告クーポンの発行を可能にする、業界初の広告クーポンサービス「ピットポン」を開発した。2010年秋の事業化を目指し、3月23日から29日まで実証実験を行う。現在、おサイフケータイ普及率は、約6400万台。
両社は「ピットポン」サービスの共通プラットフォーム化を通し、テレビやラジオ・新聞などの「マスメディア」・パソコンや携帯端末などの「ネットメディア」・実際に購買する「店舗」・ユーザーを、おサイフケータイを介して結びつけ、効率的なマーケティングの実現を目指す。
同サービスは、テレビやラジオ、パソコンやモバイルのキャンペーンサイト、販促メール、店頭POPなどでの告知広告を介して、ユーザーがクーポンをおサイフケータイにダウンロードし、様々な店舗にて利用することを可能にするプラットフォーム。
おサイフケータイを使い、メーカー企業が広告とクーポンを連動させることで、クーポン発行者は従来困難だった「どのような広告媒体からどの店舗に実際にユーザーが送客されたか」という実際の広告効果を把握でき、より効果的な広告販売戦略の立案が可能となる。
一方、流通企業は、日常来店しない新規顧客の来店促進を、自社でなくクーポン発行者であるメーカー企業が行う広告宣伝によって実現できることから、広告クーポン取扱手数料や、店頭での広告クーポン配布による、新たな広告媒体としての収入を得ることが可能となる。
なお、実証実験実施に当たっては、株式会社ローソンと共同し、ローソン福岡県内全店で行う。