SEO事業のフルスピード(東証マザーズ)、最終赤字へ転落 平成22年7月期第2四半期決算を発表

SEO事業を行っている株式会社フルスピードは、平成22年7月期第2四半期決算を発表した。

【平成22年7月期第2四半期の連結業績】
売上高 62億6000万円(対前年同期比 ▲2.5%減)
営業利益 2億4700万円(同 10.4%増)
経常利益 2億3700万円(同 9%増)
四半期純損益 ▲5億500万円 (前年同期は四半期純損益▲1億5200万円)

同社は、Web戦略支援をはじめ、法人向けECなどのインターネットメディア運営に注力してきたが、平成22年1月より有料会員制事業「フルスピードクラブ」を主とした新事業方針に転換した。同転換に伴い「フルスピードクラブ」の会員獲得を優先し、各商材ごとの営業活動を一時的に控えたことが影響し、減収、最終赤字につながった。

<Web戦略支援事業>
上記の事業方針の転換に伴い、新たに開始した有料会員制サービス「フルスピードクラブ」の会員獲得に注力し、主力のSEO・リスティング広告の売上が一時的に減少した。売上高は33億5559万円(前年同期比 ▲13.8%減)となった。

<アフィリエイト広告事業>
同社開発のアフィリエイトプログラム「アフィリエイトB」および「アフィリエイトBモバイル」の拡販を行った結果、当事業における顧客数・提携サイト数ともに増加した。
売上高は、10億2877万円(前年同期比 21.3%増)となった。

<インターネットメディア事業>
当事業は、Webサイト運営・販売および法人向けEC、消費者向けECが属し、法人向けECは合計12サイトの運営に注力していたが、特に飲食店を対象としたユニフォームや販促品等の販売が低調に推移した。一方で、消費者向けECにおいては合計4サイトの運営と株式会社ベッコアメ・インターネット(子会社)が行うモバイルECの運営受託が堅調に推移した。売上高は、6億 4830万円(前年同期比 ▲23.1%減)となった。

<その他事業>
企業を対象とした有料会員制事業「フルスピードクラブ」、サイト売買(仲介)事業、株式会社ベッコアメ・インターネットが提供する CATV/ISP向け専用線サービス、株式会社DSC(子会社)が提供する弁護士および司法書士等の士業向けに特化した各種サービスの業績が含まれ、売上高は、9億3839万円(前年同期比73.0%増)となった。