日本経済新聞社、リテール・デジタルサイネージ2010開催 「女子大生読モ」使ったサイネージも

日本経済新聞社主催の「リテールテックJAPAN2010」が3月9日~12日まで東京ビッグサイトで開催され、同会場内ではデジタルサイネージコンソーシアム特別協力による「リテール・デジタルサイネージ2010」が開催された。リテールテックJAPANは、173社が出展、初日の3月9日には2万2235人、2日目の10日には3万9758名が来場した。

「リテール・デジタルサイネージ2010」では、メーカーや開発会社を始めとする企業が最新のデジタルサイネージを展示。こうしたハードウェアなどを中心とした展示の中で広告ニュースは、販促やプロモーションに焦点をあてたオックスプランニングのブースを取材させて頂いた。

同社が今回メインで展示しているのは2つ。一つは液晶フィルムをガラス面に貼るだけで投影式のデジタルサイネージが出来上がる「TANYO(タンヨー)」。プラズマディスプレイなどを使った従来のデジタルサイネージと違い、今あるオフィスのガラス面にフィルムを貼り、背面からプロジェクターで映像を映し出すことでサイネージとして使うことができる。

もう一つが、会場内でもひときわ目を引いていた「女子大生読者モデル」を使ったプロモーション。実際の読者モデルが、会場内で同サービスの紹介をしている。


オックスプランニング執行役員の田中氏と女子大生読者モデルの皆さん

デジタルサイネージを使ったプロモーションで重要なのはコンテンツ。しかしながらコンテンツの用意が出来ない、あるいは費用がかかりすぎるといった問題を「女子大生読者モデル」を活用することで解消する。同社は女子大生読者モデルを独自にネットワーク。デジタルサイネージのプロモーション告知モデルとしてだけでなく、イベント演出や音声アナウンスなどの展開も可能としている。
オックスプランニング執行役員の田中氏によれば、今回のイベントでは初日からこの「読者モデル」は注目を集め、開催期間通しての名刺獲得目標を、2日目にしてクリアしてしまったとのこと。

デジタルサイネージの最新動向を展示した今回の「リテール・デジタルサイネージ2010」。ハードウェアやソフトウェアなど技術的な展示が大半を占めていたが、広告主や広告代理店にとってハードルを上げているのが、デジタルサイネージを使った販促コンテンツや広告モデル。残念ながら今回、オックスプランニング意外にこうした展示は目立たなかったが、今後広告業界で浸透していくためにはテクノロジーだけでなくビジネスモデルについての新たな提案が必須と言えるのではないだろうか。