タウンニュース(JASDAQ)元社員に金融庁から課徴金納付命令 相場操縦により同社株式を不正売買

地域新聞を発行するタウンニュース社(JASDAQ)は、同社元社員が金融庁から課徴金の納付命令が決定されたことを発表した。

今回、タウンニュース社の元社員が同社株件について株価の高値形成を図り、合計9100株を買い付ける一方、7800株を売り付け、株価を172円から260円まで高騰させるなどした。
同社員は、7日間にわたり直前約定値より高値で買い注文と売り注文を同時期に発注して対当させ株価を引き上げる方法や、新値を形成しながら買い上がり買付けを行うなどの方法で株価を操縦した、としている。
元社員は、金融庁から25万円を4月26日までに納める旨の命令を受けた。

タウンニュース社は「このような事態が発生したことは当社として誠に遺憾であり、株主・投資家の皆様ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。」とのコメントを発表。
同社が社内調査をした結果、元社員(受入出向者)による法令及び社内規定違反の事実が確認されたため、平成21年12月に出向契約を解除し、出向元へ戻したとしている。