フジHD、第3四半期決算 協同広告の連結子会社化も、広告収入厳しく
株式会社フジ・メディア・ホールディングは、平成22年3月期第3四半期決算を発表した。
売上高 4353億8200万円 (対前年同期比 1.9%増)
営業利益 58億8200万円 (同 70.6%減)
経常利益 88億9900万円 (同 62.5%減)
四半期純利益 65億2000万円 (同 28.5%減)
主力の放送事業や映像音楽事業が減収となったものの、連結子会社の増加により生活情報事業及び広告事業は増収となった。
営業利益は、放送事業が放送収入の減収により大きく減益となったこと、映像音楽事業が営業損失となったことなどが影響して、前年同期比70.6%減にまで落ち込んだ。
セグメント別業績は以下の通り。
<放送事業>
売上高 2618億8200万円 (対前年同期比 7.2%減)
営業利益 63億700万円 (同 64.6%減)
テレビ放送部門の放送収入は、第3四半期連結会計期間のスポットが2年ぶりに前年同期を上回ったが、第2四半期連結累計期間の減収をカバーするには至らなかった。
<生活情報事業>
売上高 885億4500万円 (対前年同期比 41.4%増)
営業利益 5億3600万円 (同 746.8%増)
株式会社ディノスのテレビ通販、株式会社サンケイリビング新聞社の「リビング新聞」や「シティリビング」は広告収入の落ち込みにより減収となったもの、経費削減に努め黒字となった。
第2四半期から連結子会社となった株式会社セシールも黒字を確保した。
<広告事業>
売上高 335億6400万円 (対前年同期比 39.6%増)
営業損失 2億1100万円 (前年同期は9400万円の営業損失)
株式会社クオラスは、主力のテレビなどの広告取扱高やイベント受託収入が増加し増収となった。
一方で、当期より新連結子会社となった協同広告株式会社は、テレビスポット出稿が売上に貢献したが営業損失となった。