電通髙嶋社長、年頭所信 キーワードは「デジタル・グローバル・経営知識」

株式会社電通は、平成22年仕事始式を1月4日に東京本社他で開催した。
汐留本社ビル1階電通ホールでは、髙嶋達佳社長が年頭の所信を延べた。

この中で髙嶋社長は、昨年7月に発表した中期経営計画に基づいたイノベーション・プロジェクトについて、確実に成果が現れており、引き続き改革を推進していく、とした。

また、2010年に力を注いでいく点として、デジタル領域の強化、グローバル化の推進、経営課題に対するソリューションを提供できる人材育成の3点を挙げた。

デジタル領域の強化については、1月5日に電通デジタル・ホールディングスを設立、電通グループのデジタル事業を一元化。
日本が先行しているモバイルなどの強みを活かしながら、世界でも競争力ある基板を作り上げる。

グローバル化のさらなる推進としては、実績を作りつつある米国、欧州、中国のほか、2010年はインド、アジア諸国、ロシア、南米などの地域で成長の基盤を進める。

最後に人材育成面では、クライアントやメディアの経営課題や事業課題に対してソリューションを提供できる人材を強化。
また、グループ経営を強化するため、グローバル規模での幹部人材育成プログラムや現地法人を対象とした新人事制度の開発も行う。