楽天、業績好調。『楽天市場』『楽天トラベル』ともに売上20%台の伸び。EC市場拡大が追い風に
楽天は第3四半期財務・業績の概況を発表した。
景気減速を背景に、消費者が低価格志向を強める傾向や、車での買い物を控える傾向等により、『楽天市場』『楽天ブックス』の総流通量は4,695億円と前年同期比24.6%増。
EC事業の売上高は65,947百万円(前年同期比22.5%増)、営業利益も19.1%増と大きく伸ばした。
トラベル事業での予約流通総額は1,961億円(前年同期比20.8%増)、売上高は12,162百万円(前年同期比24.3%増)と、20%台の伸び。
業績好調の背景として、日本のECの拡大があげられる。
平成19年のEC市場は前年比21.7%増の5兆3,440億円に達し、市場規模は拡大傾向。また、商取引における電子化比率は前年比0.27ポイント増となっている。
なかでも規模拡大に寄与した業種として「衣料・アクセサリー小売業」、「宿泊・旅行業、飲食業」、「医療化粧品小売業」が挙げられ、インターネットショッピング支出は増加傾向にある。(経済産業省 平成19年度 電子商取引に関する市場調査)
こうした背景が追い風となり、楽天の流通総額を押し上げている。
一方で、今期楽天はインターネットスーパー運営会社の連結子会社化による生鮮食品の『当日注文・当日配送』サービスなど新たな分野にも進出している。