『不況でも元気な出版社は何をやっているか?』第1回広告業界懇親会レポート ~キーワードは、「雑誌読者、広告主、媒体社、流通みんながHappy」~
2009年11月26日、用賀にあるカフェ&ダイニング「用賀倶楽部」2階のフロアに、広告代理店の営業役職者、出版社など媒体社約30名が集まった。
ファインドスター広告ニュースが主催する、第1回目の広告業界懇親会「アドコン」のセミナーである。
第一回のテーマは、『不況でも元気な出版社は何をやっているか?』。
この不況の中、出版各社の状況は特に厳しい。
小学館による小学五年生、六年生休刊をはじめ、各社が主力メディアを次々休刊。
雑誌メディアは終わった、という声も広告業界内の一部で聞かれるようになった。
しかし、そんなことはない。
どんな状況であれ、売上を上げて業績を伸ばしている会社は存在しているのである。
では、業績を伸ばしている会社と、そうでない会社は何が違うのか?
業績を伸ばしている会社の成功事例を、業界内にフィードバック、共有することでさらに多くの会社が売上をあげることが出来るのではないか。
「情報を使って、広告業界を売上面から活性化させる」という、広告ニュースのコンセプトから生まれたのが今回のセミナーだった。
セミナーは、講師のエイ出版 メディアマーケティング部 部長 徳海氏による具体的な事例を使った内容。
まず、エイ出版が出版している各雑誌のコンセプト、どの程度まで読者を絞り込んでいるか?実際の雑誌を見ながらの説明。
犬の雑誌ではなくレトリーバーに絞った「RETRIEVER」、サーフィンの雑誌ではなくロングボードに絞った「NALU」など、定期刊行誌とは思えない具体例が次々紹介された。
会場は参加者の熱気で包まれた
また、同社を取材した広告ニュースの特集記事『この出版大不況に元気な出版社「エイ出版社」 ~好調の秘訣は“ニッチメジャー”~』( http://www.findstar.co.jp/news/syosai.php?s=200480 )では触れられなかった、企業向けのムック製作・発行サービスも「スターバックスコーヒー」や「ロクシタン」「吉田かばん」などの具体例とともに紹介。
参加者の注目を集めた。
今回のセミナーの目玉となる、イベントの成功事例では、雑誌「Lightning」「CLUB HARLEY」の共催イベント「稲妻フェスティバル」と、女性向け無料ゴルフファッション誌「楽園ゴルフ」のファッションショーから小田急ハルクでの催事を使った販売を紹介。
“自社の雑誌読者を、広告主の目の前に集めて、広告主の商品を買って帰ってもらう”という、広告媒体社の仕事領域を超えた非常に強力なしくみが何故成り立つのか?の成功ノウハウが公開された。
質問タイムに入ってからは、参加者から売上に直結する具体的な質問が相次ぎ、このセミナーに対する参加者のモチベーションの高さを表す形になった。
質問タイムの後には講師である徳海部長に、広告ニュース編集長の杉山による追加インタビューもあり、セミナーで話しきれなかった裏話までを披露し、予定時間を30分も拡大してセミナー終了となった。
セミナー後は、広告業界懇親会「アドコン」のもうひとつの特徴となる、業界を限定した懇親会。
参加者によるアンケートでも、「同業の役職者だけがそろうセミナー」は好評で、参加者同士のネットワーク作りの場となった。
参加者のほとんどが懇親会に参加、参加者同士の会話も途切れず、時間を大幅に過ぎての閉会となった
今回のセミナー会場である、カフェ&ダイニング「用賀倶楽部」は、エイ出版社の経営するレストラン。
その2階は、普段は社員食堂として活用されているが、この日は「用賀倶楽部」の料理を囲んだネットワーク作りの会場となった。
今回の「アドコン」、アンケートによれば9割が「有意義だった」「非常に有意義だった」と答えた。
(杉山)
◆『ファインドスター 広告業界懇親会(アドコン)』とは?
『ファインドスター 広告業界懇親会(アドコン)』は、「広告会社の営業」「広告媒体社」だけが参加する、セミナー+懇親会の有料イベントです。
売上を上げている企業などを招き、どうして売り上げがあがっているのか?を具体的な成功事例を通してご紹介します。
セミナー終了後は、スピーカーと参加者、また参加者同士のネットワークを作る懇親会もご用意しました。
同じ業界の役職者だけが集まる懇親会は広告業界では開催されておらず、情報のオープン化・成功事例の共有の障害になっています。
「情報を使って、広告業界を売上面から活性化させる」という広告ニュースのコンセプトを踏襲した、アドコンに、是非ご参加ください。
第2回は1月を予定しております。
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