博報堂、2009年10月の「消費意欲指数」を発表 2001年と並び過去最低値
株式会社博報堂は21日、9月末に調査した2009年10月の「消費意欲指数」の結果を発表した。
10月の消費意欲指数は先月から1.1ポイント増加し50.0点、前年同月比は1.4ポイントの減少で、10月の指数としては過去2番目の低い結果となった。
男女別の消費意欲指数は、男性が先月比0.8 ポイント増加(前年同月比1.1 ポイント減少)の45.3 点で、10 月としては2001年と並び過去最低値、2 ヶ月連続の同月最低値となった。
女性は先月比1.3 ポイントの増加、(前年同月比1.8 ポイント減少)の54.6 点、男性同様に女性も10 月としては過去2 番目に低い結果となった。
同時調査の生活力点の「モノ消費」項目については、「中くらいな」「大きな値の張る」買い物で低い水準を示している点が男女共通しており、理由としては、男性では「先行き不安」「残業代・ボーナスカット」が、女性では「とにかく節約」「とにかく貯金」が多く挙げられている。
日銀発表の9月の生活意識調査でも、現在の暮らし向きに「ゆとりがない」との回答が1年ぶりに増加したという点からも、収入の減少でしばらくは厳しい節約生活が続くと推測される。
消費意欲指数は、消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点としたときに、現在の消費意欲は何点になるかを消費者に評価してもらったもの。
月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の調査開始以来、幅広く活用されている。