フェリシモ、2025年2月期決算を発表 売上高は前期比微減ながら黒字に浮上

株式会社フェリシモは、2025年2月期通期の連結業績(2024年3月1日~2025年2月28日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高   :294億4900万円(前期比 0.5%減)
営業利益  :7000万円(前期 マイナス9億3100万円)
経常利益  :2億2700万円( 同 マイナス6億1200万円)
当期純利益 :1億3600万円( 同 マイナス8億5800万円)
 
中核事業である定期便事業は、冬物商品が好調に推移したこと、売れ筋商品や関連商品のおすすめを強化したことにより、顧客購入単価が前年度に比べ向上。

一方で、新たな顧客獲得手法や新たな領域の開発が遅れたことに加え、潜在顧客へのアプローチが不十分だったこと等によりECサイトへの流入数が減少し、新規顧客獲得数が減少した。この結果、のべ顧客数が前期を下回り、売上高も減少した。
 
新規事業分野では、同社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業における継続型商品が好調に推移したことにより売上高が増加した。

また、2024年4月に開始した神戸ポートタワーの運営事業は、来場者収入、オリジナル商品販売、飲食事業の収入が好調を維持している。しかしながら、2024年1月に連結子会社であった株式会社cd.が運営していたhaco事業を終了したことなどから、連結売上高は前期に比べて減少した。
 
これらを受けて、グループ全体の売上高は前期比0.5%減の294億4900万円となり、売上総利益は同1.8%増の158億6500万円となった。販売費及び一般管理費は、定期便事業において、既存顧客の属性別カタログ配布の適正化を図る等によって広告費用を低減したことに加え、出荷件数の減少によって商品送料等が減少したことや、送料単価が低い配送ルートの採用、梱包資材の改良等により物流関連費用も低減し、157億9400万円(前期比4.4%減)だった。これらの結果、営業利益は7000万円(前期は営業損失9億3100万円)となっている。
 
 
〈今後の見通し〉
2026年2月期の連結業績見通しについては、売上高305億3100万円、営業利益1億3700万円、経常利益2億4300万円、当期純利益1億7900万円を見込んでいる。

■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250327501501.pdf