アピリッツ、2025年1月期決算は増収減益 Webソリューション事業の大型案件における納期遅延が影響

株式会社アピリッツは、2025年1月期通期の連結業績(2024年2月1日~2025年1月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高  :90億800万円(前期比 6.9%増)
営業利益 :1億8500万円( 同 69.0%減)
経常利益 :1億8500万円( 同 68.9%減)
当期純利益:4500万円( 同 88.1%減)
 
Webソリューション事業においては、顧客のニーズに合わせたサービス設計から開発・保守までの一連の業務を請け負うことによるロイヤリティループの形成、若手に責任あるポジションを経験させ開発エンジニアとしての技能の向上を図りそれをまた新たな若手に繋げていくことによる成長スパイラルの形成によって、継続的な案件受注や新規案件のタッチポイントの増加を企図している。

期中に発生した大型案件の納期遅延への対応にあたり、大幅な人員投下等による当該案件の不採算化、人員投下に伴うリソース不足の発生による新規案件獲得の低下が見られたが、当該案件は2024年9月に収束した。その後、第4四半期連結会計期間においては、四半期における過去最高の売上となる大幅な業績の回復が見られたものの、営業利益以下の段階損益は、業績予想の達成には至らなかった。

今回の不採算プロジェクトの発生を契機に、開発プロジェクトにおけるミドルマネジメント層の充実やプロジェクトの問題点を的確にエスカレーションできる体制の強化を進めており、プロジェクト体制・収益性ともに、来期以降は不採算プロジェクトの影響は残らない見込みだという。これらの結果、同連結会計年度における事業売上高は35億2542万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益は4億3788万円(同54.7%減)となった。
 
オンラインゲーム事業では、運営移管タイトルにおいては、『けものフレンズ3』及び『UNI’S ON AIR(ユニゾンエアー)』が、いずれも2024年9月にサービス開始5周年を迎えたことを記念して周年イベントを開催し売上に貢献した。また、運営移管後に運営体制の効率化や外注の内製化を継続して行っていることで、原価は低減傾向にある。他社開発ゲームの受託開発及び運営保守並びに共同運営を行う受託開発・運営分野では、自社ゲームタイトルや運営移管タイトルの開発で獲得したノウハウを活かし、他社ゲーム開発の受注が安定的に推移。2024年4月には株式会社ブシロードが提供する『新テニスの王子様 RisingBeat』、12月には株式会社gumiが提供する『乃木坂的フラクタル』の運営に参画した。自社ゲームタイトルにおいては、『ゴエティアクロス』が2024年9月にサービス開始6周年を迎えたことを記念して周年イベントを開催した。これらの結果、同連結会計年度における事業売上高は33億7012万円(同9.2%増)、セグメント利益は3億6664万円(同93.3%増)となった。
 
このほか、デジタル人材育成派遣事業の同連結会計年度の売上高は21億8333万円(同12.6%増)、セグメント利益は1億5667万円(同41.1%増)だった。
 
〈今後の見通し〉
2026年1月期の連結業績の見通しは、売上高104億6400万円、営業利益6億1000万円、経常利益6億円、当期純利益3億7200万円を計画している。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120250307590539.pdf