ユーグレナ、2024年12月期3Q決算を発表 赤字が縮小し営業利益は黒字浮上
株式会社ユーグレナは、2024年12月期第3四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年9月30日)を発表した。
【経営成績(累計)】
売上高 :352億7300万円(前年同期比 3.5%増)
営業利益 :1億6000万円(前年同期 マイナス9億5900万円)
経常利益 :マイナス3100万円( 同 マイナス7億9700万円)
四半期期純利益:マイナス10億4800万円( 同 マイナス12億6300万円)
同四半期は、ヘルスケア事業においては前年同期比で直販売上高が概ね横ばいで推移するとともに、連結子会社化したサティス製薬グループの連結業績寄与によりOEM・原料・海外売上高が大きく伸長した。この結果、バイオ燃料事業の売上高が、軟調な市場環境を踏まえて大口トレードの実行を見送った影響により前年同期比で減少したものの、売上高は352億7300万円で前年同期比3.5%増となった。
サティス製薬グループの連結寄与に加えて、黒字体質への転換に向けた収益構造の改善・最適化が進捗していることや、バイオジェット・ディーゼル燃料実証プラントの稼働を2024年1月末に終了したことに伴う研究開発費の縮小により、助成金収入は前年同期比で減少したものの、調整後EBITDAは32億4700万円(前年同期比64.0%増)となっている。
この結果、過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費を計上したものの、営業利益は1億6000万円(前年同期は営業損失9億5900万円)となり、また、期初からの円安効果の一服により為替差損益の影響が縮小する一方、支払利息の計上に伴い、経常損失は3100万円(前年同期は経常損失7億9700万円)となった。
事業ポートフォリオの選択と集中を進める一環として、沖縄バスケットボール株式会社及び株式会社はこの株式譲渡、並びに完全子会社であった株式会社LIGUNA(2024年7月1日付で吸収合併)が保有していた同社本社の土地建物の譲渡に伴う特別損益を計上した結果、四半期純損失は10億4800万円(同12億6300万円)だった。
主力事業であるヘルスケア事業においては、広告宣伝投資の機動的コントロールやクリエイティブ改善により投資効率の最適化を図るとともに、商品の拡充やニューアル、メディア露出の拡大やクロスチャネル展開等によるブランド育成に取り組んだ結果、「CONC」が大きく伸長するとともに、「からだにユーグレナ」、エポラの「epo」、キューサイの「コラリッチ」「ひざサポートコラーゲン」が堅調な推移となった。
また、OEM取引では、既存顧客取引の維持・拡大に努めつつ新規取引先開拓を進めた他、化粧品OEMを展開するサティス製薬グループの連結子会社化が連結業績に大きく寄与。この結果、セグメント売上高は329億2400万円(同7.9%増)となった。セグメント損益においては、キューサイやサティス製薬グループの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費を計上する一方、サティス製薬グループの連結子会社化が連結業績に寄与した他、広告宣伝投資の機動的なコントロールの徹底や物流費率の削減等のコストシナジー創出に向けた施策を推進した結果、セグメント利益は22億2600万円(同74.5%増)となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120241111517502.pdf