大日本印刷、2025年3月期2Q決算は増収増益 経常利益は前年同期比で33.5%増

大日本印刷株式会社は、2025年3月期第2四半期(2024年4月1日~2024年9月30日)の連結業績を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :7083億5200万円(前年同期比 2.1%増)
営業利益  :381億6100万円( 同 38.6%増)
経常利益  :500億100万円( 同 33.5%増)
中間純利益 :897億200万円( 同 17.7%増)
 
スマートコミュニケーション部門のイメージングコミュニケーション関連は、写真プリント用部材が欧米・アジア市場で好調に推移したほか、バーコード等の印字に使用する溶融型熱転写記録材が主に東南アジア市場で堅調に推移。国内の証明写真サービスや撮影サービスの増加も寄与し、前年を上回った。情報セキュア関連は、デュアルインターフェイスカードが売上に貢献したものの、BPOの大型案件の減少もあり、前年を下回った。
 
マーケティング関連については、長年培ったマーケティング施策等の知見とデジタルの強みを掛け合わせた価値の提供に努めたものの、紙媒体の市場縮小の影響などにより前年を下回った。出版関連も、図書館運営業務が堅調に推移したものの、雑誌等の市場縮小の影響などにより、前年を下回っている。

出版印刷事業においては、意思決定の迅速化及び部門間連携の強化を図り、市場環境の変化に適切に対応するため、製販一体の事業推進体制へと移行する組織再編を2025年4月に行うことを決議した。

これらの結果、部門全体の売上高は3466億円(前年同期比1.1%減)となった。紙媒体を中心とした市場縮小による減収の影響を受けたものの、為替のプラス効果、人的資本や固定資産の適正化などの事業構造改革により、営業利益は126億円(同48.0%増)となっている。
 
このほか、ライフ&ヘルスケア部門は売上高が2429億円(同4.8%増)で、営業利益は90億円(同76.8%増)、エレクトロニクス部門は売上高1197億円(同6.3%増)で、営業利益278億円(同11.0%増)だった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120241107514837.pdf