ベクトル、2025年2月期2Q決算は減収増益 経常利益は前年同期比17.9%増

株式会社ベクトルは、2025年2月期第2四半期の連結業績(2024年3月1日~2024年8月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :273億8500万円(前年同期比 4.1%減)
営業利益  :20億6900万円( 同 39.5%増)
経常利益  :20億円( 同 17.9%増)
四半期純利益:10億1900万円( 同 23.8%増)
 
主要なセグメントの業績を見ると、PR・広告事業においては、コンサルティングを基本とする戦略PRサービスを起点としながら、タクシーの車内に設置するタブレットを活用したIoTサイネージやSNSなどを活用したデジタルマーケティングを駆使し、顧客に合ったコミュニケーション戦略をワンストップで提供。モノの広め方がよりデジタルに移行してきたことに加え、前期に積極的に行ったデジタルマーケティング領域のM&Aによりサービスの拡充を図り、これまで以上に顧客のコミュニケーション戦略を総合的にサポートできる体制を構築した。

この結果、同中間連結会計期間においては2023年10月に実施した子会社の株式譲渡影響等により減収となったものの、昨年度の一過性の費用計上の反動等で大幅な増益となり、事業売上高は161億5000万円(前年同期比6.6%減)、営業利益は16億1500万円(同95.4%増)だった。
 
プレスリリース配信事業では、プレスリリース配信サイト「PR TIMES」をはじめとした多数のWebサイトにプレスリリースを配信・掲載。2024年8月には利用企業社数が101,000社を突破し、四半期連結会計期間における過去最高の売上高を更新した。事業売上高は38億9200万円(同18.5%増)、営業利益は9億5800万円(同7.6%増)となっている。
 
ダイレクトマーケティング事業は、株式会社ビタブリッドジャパン等が手掛けている。第1四半期は新規獲得効率を踏まえて縮小していた販促投資を第2四半期より加速。その結果「ターミナリアファースト」の販売が順調に推移し、売上高はほぼ前年並みとなった。また、複数商材での安定した収益基盤を構築すべく、2023年9月に発売をしたGABA等を配合した機能性サプリメントの育成に取り組み、販売は好調を維持している。一方で同事業セグメント全体としては、2023年11月に実施した子会社の株式譲渡影響等により減収。結果的に事業売上高は59億2700万円(同11.0%減)、営業損失は5億1000万円(前年同期は1億4300万円の営業損失)となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120241015597936.pdf