富士山マガジンサービス、2024年12月期2Q決算は減収増益 利益面はいずれも前年同期比20%以上の増益

株式会社富士山マガジンサービスは、2024年12月期第2四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年6月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :27億7600万円(前年同期比 4.7%減)
営業利益  :2億200万円( 同 23.1%増)
経常利益  :1億9900万円( 同 22.4%増)
四半期純利益:1億2700万円( 同 27.8%増)
 
同連結会計年度は、雑誌の定期購読者の囲い込み、新規読者の獲得のため、第22期事業年度に引き続き各マーケティングチャネルの充実、SEO対策やリテンション対策による雑誌購読者の定期購読者化、新規受注高の増加及び継続率の上昇による継続受注高増加のための各種施策を実施。
 
さらに、出版社の配送支援業務及びWEB経由以外で新規の雑誌定期購読者数を増やすために、出版社が管理する既存の定期購読顧客の管理を同社に移管し、同社グループが購読顧客の獲得、管理、配送までを一括で受ける「Fujisan VCS(Fujisan Value Chain Support)」の展開及び法人顧客開拓についても、引き続き注力した。
 
この結果、同中間連結会計期間における同社グループの総登録ユーザー数(一般購読者及び法人購読者の合計数)は4245743名となった。そのうち課金期間が継続している継続課金ユーザー数は589296名となり、グループ会員数は着実に伸びているものの、ユーザー獲得コストは増加している。
 
一方、アクティブユーザー数については、月額払いの増加、法人の雑誌購読入れ替えの影響もあり、前年同期と比べて減少しているものの、前四半期と比較して改善傾向にある。
 
デジタル雑誌関連の事業は、主に雑誌読み放題サービスにおいて着実に成長を続けており、2024年6月末時点ではグループの売上の37.5%を占めている。同事業では、既存の雑誌読み放題サービスへの取次だけでなく、記事単位の提供サービスのトライアル、株式会社図書館流通センターと共同で電子図書館事業の検証事業への参加を行う等、デジタル雑誌資源を用いた新たなサービス領域の開拓も行っている。
 
このほか雑誌購読者情報を用いた事業は、株式会社イデアが手掛ける出版社ECサイトの運営支援事業について、前期に大きく業容を縮小させた効果もあり、黒字化した。
コスト面については、将来への投資である人件費の増加及び新たなマーケティング施策、新サービスの試験的な運用、SEO対策のためのWEBサイトのコンテンツ追加等による増加が見られるものの、主にマーケティングの効率化によるコストの抑制等により、販売費及び一般管理費は前年同期比において減少している。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240811570452.pdf