セーラー広告、2024年3月期決算を発表 経常利益は前期比66.6%の大幅減

セーラー広告株式会社は、2024年3月期通期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
総売上高 :76億2500万円(前期比 0.8%増)
収益   :20億5000万円( 同 2.7%減)
営業利益 :3700万円( 同 77.5%減)
経常利益 :6200万円( 同 66.6%減)
当期純利益:マイナス7400万円(前期 1億3600万円)
 
同連結会計年度は、デジタル領域の拡大と新しい事業領域の開発に取り組んだ。デジタル領域の拡大については、動画広告やSEO・MEO対策などデジタル領域の提案を切り口とした新規開拓に努めるとともに、マーケティング分野へのデータ活用を積極的に提案したことから、インターネット広告の売上は順調な伸びとなった。
 
新しい事業領域への取り組みとしては、2023年7月に事業を譲り受け、8月に再開した徳島県および香川県の物産販売店舗『徳島・香川トモニ市場~ふるさと物産館~』の運営をとおして地域産品の販路拡大に努めた。同店舗においては、購入者数も順調に増え安定した売上を確保することができ、百貨店や大型量販店での展示販売にも挑戦した。
 
このほか、外出機会の増加による旅行や催事に関連したプロモーション活動のほか、10月下旬に愛媛県で開催された『第35回全国健康福祉祭えひめ大会~ねんりんピック笑顔のえひめ2023』、JR高松駅周辺の再開発に関するプロモーション活動、地元への就職・転職支援フェアの開催などがグループ売上高の伸長を牽引した。
 
これらの結果、同社グループの総売上高は76億2500万円(前期比100.8%)となった。催事関係の利益率が伸び悩んだことと動画コンテンツの制作や配信等に関する外注費の計上があったことから、収益は20億5000万円(同97.3%)、売上総利益率は15億7000万円(同96.0%)となっている。
 
また、提案活動の活発化に伴い営業活動費用が増加したほか、徳島・香川トモニ市場の再開に向けた初期費用に加えて、新規事業における販売商品に関するプロモーション費用や営業力・提案力強化を目的とした社内DXの推進費用を計上したことから、販売費及び一般管理費が15億3300万円(同104.5%)となり、営業利益は3700万円(同22.5%)、経常利益は6200万円(同33.4%)となった。当期純損失は7400万円(前期は1億3600万円の当期純利益)だった。
 
〈今後の見通し〉
2025年3月期の業績は、人流活発化やインバウンド需要の回復のほか、企業の賃上げや所得減税効果による消費改善から企業業績回復に伴うプロモーション活動の活発化が期待され、総売上高79億円、営業利益2億円、経常利益2億2000万円を予想している。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240723553639.pdf