プレミアアンチエイジング、2024年7月期3Q決算を発表 リカバリー事業が伸長も主力のアンチエイジング事業が苦戦し純利益は赤字幅拡大
プレミアアンチエイジング株式会社は、2024年7月期第3四半期の連結業績(2023年8月1日~2024年7月31日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :154億3900万円(前年同期比 25.1%減)
営業利益 :300万円( 同 92.4%減)
経常利益 :4400万円( 同 1.3%増)
四半期純利益:マイナス14億5000万円(前年同期 マイナス1億5300万円)
同四半期のアンチエイジング事業の売上高は、141億200万円(前年同期比30.5%減)となった。ブランド別に見てみると、「デュオ」ブランドにおいて「ザ クレンジングバーム」が5年連続クレンジング売上No.1を獲得し、シリーズ累計の出荷個数が2024年2月末に5000万個を突破。しかしながら、市場全体でバーム剤型からオイル剤型へのシフトが継続するとともに、低価格バーム商品との競争が激化していることから、売上高は通信販売・卸売販売ともに減少した。
このような状況を打開するため、新たなテレビCMや美容家・インフルエンサーによるイベント、SNS等を通じて、ブランド価値、商品価値の理解を促進するコミュニケーションを強化するとともに、継続率向上施策やロイヤル顧客の継続促進に注力してているものの、これらの施策は十分な効果が得られるまでに一定の期間を要するため、現時点においてはまだ効果は限定的となっている。
「カナデル」ブランドは、2024年3月から新商品を投入し、ブランドのラインナップを拡充。しかしながら、オールインワン市場の厳しい競争環境が続くとともに、広告オークションの競争激化により新規獲得が計画を下回り、売上高は前年同期実績を下回った。「クレイエンス」ブランドは、カラートリートメントの競争激化や広告コストの高止まりの影響を受けたものの、売上高は徐々に拡大し計画通りの販売が続いている。
昨年度投入した、泡状白髪カラー「クレイスパクイックカラー」も、テストマーケティングで販売を伸ばし、四半期ごとの売上高は増収傾向が継続している。この他、昨年度新たに投入したインナーケア事業のサプリメント「シントー」は、インフルエンサー施策の強化により新規獲得件数が拡大し、高濃度ビタミンCブランド「シーマニア」は配荷店舗数が6300店舗に拡大するなど、いずれもテストマーケティングで好調を維持しているものの、主力ブランドの売上高の減少を補うには至らなかった。
同事業の損益面は、通販市場での広告コストの高止まりを背景に新規獲得の広告投資をコントロールしたものの、減収により売上総利益が減少したことから、営業損失は1億6600万円(前年同期は営業利益5600万円)となっている。
リカバリー事業においては、継続的に行っているサプライチェーン・マネジメントの強化及び新たな販売チャネルの開拓においてグループシナジーが発揮され、売上高は13億3700万円となった。ブランド認知に向けた広告投資を強化したことから、自社サイトへのアクセス数も大幅に増加している。また、事業売上高の増加により営業利益も伸長し、1億6300万円だった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240613528180.pdf