フジ・メディアHD、2024年3月期3Q決算を発表 前年同期比6.4%の増収も経常・純利益は減少
株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :4100億5100万円(前年同期比 6.4%増)
営業利益 :236億100万円( 同 5.2%増)
経常利益 :283億8700万円( 同 1.6%減)
四半期純利益 :192億5600万円( 同 7.1%減)
売上高は、メディア・コンテンツ事業、都市開発・観光事業がともに増収となり、全体では前年同期比6.4%増となった。営業利益は、メディア・コンテンツ事業が減益だったものの、都市開発・観光事業は増益で、全体では同5.2%増となった。経常利益は同1.6%減、四半期純利益は同7.1%減となっている。
主力のメディア・コンテンツ事業において、株式会社フジテレビジョンは、連続ドラマの配信が好調に推移した配信広告収入は増収だったが、視聴率の苦戦や原材料価格の高騰に伴う物価上昇の影響により主力の地上波テレビ広告収入が振るわず、放送・メディア事業は減収となった。
一方でコンテンツ・ビジネス事業は、好調だった事業が複数あり大幅増収。この結果、株式会社フジテレビジョン全体の売上高は前年同期を上回った。利益面は、費用の効率的な運用に努めたものの、地上波テレビ広告収入の減少が響き営業利益は減益となっている。
このほか、株式会社ビーエスフジ、株式会社ポニーキャニオン、株式会社フジパシフィックミュージック、株式会社クオラスは増収増益、株式会社ニッポン放送は増収減益となった。
株式会社DINOS CORPORATIONは、ファッション・食品の売上が好調に推移したが、リビング系やテレビ媒体を中心とした美容健康カテゴリーが伸び悩み、全体として減収。販売費の効率的な運用や一般管理費の削減に努めたものの、減収による影響をカバーしきれず、営業損失を計上した。
これらの結果、同事業全体の売上高は同4.7%増の3255億2400万円となり、セグメント利益は同10.4%減の118億4000万円となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240205526567.pdf