ベガコーポレーション、2024年3月期3Q決算は減収増益 販管費削減の推進が奏功
株式会社ベガコーポレーションは、2024年3月期第3四半期の業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。
【経営成績(累計)】
売上高 :118億1200万円(前年同期比 5.3%減)
営業利益 :3億200万円( 同 40.6%増)
経常利益 :3億1900万円( 同 35.5%増)
四半期純利益:1億1000万円( 同 340.4%増)
家具Eコマース事業では、LOWYA(ロウヤ)旗艦店(自社サイト)及び大手ECモール内店舗の両販売チャネルを通じた流通拡大に取り組んでいる。特に、成長の柱と位置付けるLOWYA旗艦店においては、SEO・Web広告からの新規アクセス流入、SNS強化による認知度向上及びモバイルアプリのダウンロードを通じた会員化の促進に取り組んだ。
品揃えの面では、従前より取り組んでいる自社プライベートブランドにおけるヒット商品の開発、高利益率商品の開発を継続するとともに、LOWYA旗艦店における取り扱いカテゴリ及び商品数の拡充を企図して開始した他社ブランド商品の取り扱いについても、アクセス及び受注に寄与している。その他、従前より取り組んでいる在庫適正化や適正配送による在庫圧縮、配送費削減の取り組みも継続し、販売管理費の削減も行った。
同社は創業以来ネット専業で事業を行ってきたが、これまで培ってきた集客力、商品デザイン力及び価格優位性といった強みを活かしつつ、ネットとリアルを融合した事業体制を構築する方針を打ち出し、前期よりイオンリテール株式会社向けに家具の卸売り販売を開始した。
また、2023年4月に福岡県福岡市に同社初の実店舗を開業し、12月には大阪府大阪市に2店舗目を開業した。1店舗目の開業以降、実店舗によるLOWYA旗艦店への好影響も少しずつ見受けられ、OMO型D2Cビジネスの確立に向けた検証も継続的に行っていくという。
損益面では、利益率改善の取り組みとして販促費や広告宣伝費の抑制等を実施した影響でアクセス数が減少し、売上高は前年同期と比較して減少した。しかしながら、この施策の効果により販管費率が改善し、増益となっている。
新規事業として取り組む越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO)は、インバウンド消費動向の変化に伴い、流通総額も減少傾向となったが、出店者の品揃え充実支援やマーケティング施策等の実施により、会員数及びアプリダウンロード数は順調に増加した。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240130522049.pdf