ANAP、2023年8月期1Q決算は赤字幅が拡大 暑さによる秋冬商品の苦戦が影響
株式会社ANAPは、2023年8月期第1四半期の連結業績(2023年9月1日~2023年11月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :8億5200万円(前年同期比 16.7%減)
営業利益 :マイナス2億円(前年同期 マイナス1億5400万円)
経常利益 :マイナス2億1600万円( 同 マイナス1億7200万円)
四半期純利益:マイナス2億2900万円( 同 マイナス1億7300万円)
同四半期は、ブランドターゲット層に人気のタレントやアニメ・キャラクターなどの人気コンテンツとのコラボレーション企画への取り組み、顧客動向を熟知するショップスタッフを起用した販促活動など、新規顧客の取り込みに向けたプロモーション強化を実施した。このほか、イベントや催事出店などによる在庫の適正化やコスト削減を目的とした倉庫の移転にも取り組んだものの、2023年9月から10月にかけて異例の暑さが続き、秋冬物商品の立ち上げに苦戦したことなどから、売上・利益ともに厳しい状況が継続した。また、8月に申請した事業再生ADR手続において、対象債権者による金融支援及びスポンサーである株式会社ネットプライスによる資本増強も含めた事業再生計画の策定を進めており、これに加えて、連結子会社である株式会社ANAPラボの解散など抜本的なコスト削減策にも着手した。なお、事業再生ADRのスポンサーについて、ネットプライス社から株式会社D・R・Mに変更して検討を開始している。
主なセグメント別の業績を見ると、インターネット販売事業においては、コラボレーション企画との連動やシークレットセールなどの各種施策を実施したことで、一部セッション数の増加が確認できたものの、売上高回復には至らず、事業売上高は2億3700万円(前年同期比26.5%減)、セグメント損失は5200万円(前年同期はセグメント損失4100万円)となった。
店舗販売事業においては、スポンサーのネットプライス社によるハンズオン支援の一環として、一部店舗における販売改善施策を実施。その効果は表れているものの、異例の暑さによる影響で秋冬物の立ち上がりが遅れ、売上高は5億8000万円(同 12.4%減)、セグメント損失は5800万円(同 セグメント損失3000万円)と厳しい結果だった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120240105511456.pdf