総医研ホールディングス、2024年6月期1Q決算は減収減益 利益面はいずれも赤字に転落
株式会社総医研ホールディングスは、2024年6月期第1四半期の連結業績(2023年7月1日~2023年9月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :11億2400万円(前年同期比 49.3%減)
営業利益 :マイナス5億100万円(前年同期は4500万円)
経常利益 :マイナス4億9600万円( 同 4600万円)
四半期純利益 :マイナス5億2700万円( 同 1300万円)
化粧品事業においては、通信販売部門の売上高は、広告施策等により梃入れを図ったものの販売の減少傾向が続き、2900万円(前年同期比8.4%減)だった。また、卸売部門の売上高は中国市場向け商品の販売が、福島第一原発処理水の海洋放出を発端とする日本製品の不買運動激化の影響等を受け大幅に減少し、1億3600万円(同87.3%減)。この結果同事業の業績は、売上高1億6500万円(同85.1%減)、営業損失1億4700万円(前年同期は2億8200万円の営業利益)となっている。
健康補助食品事業では、2009年3月より「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」から生まれた製品である「イミダペプチド」を、飲料をはじめソフトカプセルや錠剤などで販売している。同四半期は、例年同様、疲労回復のニーズが高く、広告出稿に対する反応が良好である夏場に合わせて集中的に広告宣伝費を投下し、販売の一層の拡大を図った。これにより新規顧客の獲得数は前年同期を上回ったものの、広告料の高騰等により広告効率が悪化したこと等から販売量が減少し、売上高は前年同期及び計画ともに下回る結果となった。
同四半期の業績は広告宣伝費の投下並びに初回購入者に対する割引及び送料無料の適用等により売上高に比して費用が先行した形となり、営業損失を計上したが、この先行費用については、第2四半期以降はリピート購入により回収され、利益に寄与する見通しだという。同事業の業績は、売上高6億7600万円(同7.6%減)、営業損失2億6700万円(前年同期は1億8400万円の営業損失)となっている。
機能性素材開発事業は、ラクトフェリンをはじめとする機能性素材の開発、販売及び技術供与等を行う事業で、ラクトフェリン原料の販売、ラクトフェリンの腸溶加工技術及び脂質代謝改善用途に関する特許提供によるライセンス収入、ラクトフェリン等を配合した健康補助食品のOEM供給等による売上を計上している。同四半期においては、ラクトフェリン等を配合したサプリの販売が好調な一方で、原料の販売数量が伸び悩んだこと等から、売上高が減少。同事業の業績は売上高6700万円(同51.0%減)、営業損失700万円(前年同期は2200万円の営業利益)となった。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120231031575734.pdf