凸版印刷、2024年3月期1Q決算は減収減益 売上高は微減ながら利益面がいずれも大幅に減少
凸版印刷株式会社は、2024年3月期第1四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :3877億3400万円(前年同期比 0.8%減)
営業利益 :99億8100万円( 同 27.8%減)
経常利益 :161億2800万円( 同 27.5%減)
四半期純利益 :96億5100万円( 同 31.0%減)
情報コミュニケーション事業分野のデジタルビジネス関連におけるデジタルマーケティングは、流通・小売業界向けのリテールメディア開発などにより堅調に推移した。また、グローバルセキュアは、欧州や中東の需要が増加し、前年を上回った。
メタバース関連の取り組みとしては、バーチャルモールアプリ「メタパ®」のWeb版を開発し、企業のホームページやSNSなど、流入経路を増やすことで、アクセス数増のニーズに対応した。BPO関連は、昨年度の一過性案件の反動により減収となったほか、セキュアメディア関連は、データ・プリント・サービスやICカード関連が増加して前年を上回り、コミュニケーションメディア関連は、ゲームカードやビジネスフォームが増加したものの、ペーパーメディアやSP関連が減少し、前年を下回った。これらの結果、同分野の売上高は前年同期に比べ5.3%減の1995億円、営業利益は26.8%減の34億円となった。
生活・産業事業分野のパッケージ関連では、海外はインフレによる需要の低迷などにより前年を下回ったものの、国内はレンジ活用や脱アルミなどのニーズに対応した、世界最高水準のバリア性能を持つ「GL BARRIER」を用いたSXパッケージが拡大し、事業全体では前年を上回った。建装材関連は、海外は減収だったものの国内は前年並みで、事業全体では減収となっている。これらの結果、同分野の売上高は前年同期に比べ2.4%増の1301億円、営業利益は21.0%減の61億円だった。
エレクトロニクス事業分野については、売上高は前年同期比4.8%増の635億円、営業利益は15.4%増の115億円となっている。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230810541219.pdf