共同印刷、2024年3月期1Q決算を発表 経常利益が前年同期比258.2%増と大きく伸長

共同印刷株式会社は、2024年3月期第1四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :225億8100万円(前年同期比 4.3%増)
営業利益  :1400万円(前年同期 マイナス2億5100万円)
経常利益  :3億4800万円(前年同期比 258.2%増)
四半期純利益:1億7300万円(前年同期 マイナス3億4000万円)
 
情報系事業では、コンテンツを生かした事業機会の獲得や、販促及び業務支援事業のデジタルシフトを支援する製品・サービスの提案など、注力領域の強化とデジタル領域の伸長に取り組んでいる。また、層構成の一部にリサイクル材料を用いたICカードを開発するなど、循環型社会の実現に向けた取り組みも進めた。
 
情報コミュニケーション部門の出版印刷は、雑誌の付録、人気まんがの展覧会向けグッズといったコンテンツ周辺領域が増加したほか、電子書籍が好調に推移した。しかしながら、発行部数の減少などで雑誌が前年同期並みに留まったほか、コミックスや単行本なども低調で、前年同期を下回った。一般商業印刷は、カタログやチラシ類のほか、Webサイトやコンテンツ制作などのデジタル案件が増加したものの、POPなどが低調で、前年同期を下回った。この結果、部門全体の売上高は75億6200万円(前年同期比2.9%減)、営業損失は3億9500万円(前年同期は営業損失2億6400万円)となった。
 
情報セキュリティ部門のビジネスフォームは、給付金など感染症対策に関連した自治体向けデータプリントやBPOが減少し前年同期を下回ったものの、証券類とカードにおいては、ウィズコロナのもと旅客流動が活性化していることを受けて乗車券や交通系カードが増加し、前年同期を大きく上回った。部門全体の業績は増収増益となっている。
 
また、生活・産業資材系事業では、プラスチックフィルムを使わない紙仕様包材など環境配慮製品の開発や提案を強化するとともに、食品・日用品向けのパッケージやラミネートチューブの受注拡大の取り組みを進めており、生活・産業資材部門の業績も増収増益となった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230804534898.pdf