ポーラ・オルビスHD、2023年12月期2Q決算を発表 主要2ブランドが好調で売上高は前年同期比9.0%増

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは、2023年12月期第2四半期の連結業績(2023年1月1日~2023年6月30日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高   :858億3600万円(前年同期比 9.0%増)
営業利益  :89億6600万円( 同 82.3%増)
経常利益  :113億8900万円( 同 28.3%増)
四半期純利益:74億400万円( 同 32.1%減)
 
国内、海外ともにコロナ禍の混乱からの回復を受け、売上高は前年同期比9.0%増の858億3600万円となった。また、営業利益は売上増加による粗利の増加により、前年同期比82.3%増の89億6600万円、経常利益は為替差益が減少した影響により、前年同期比28.3%増の113億8900万円だった。これらの結果に加え、前年に計上した法人税等調整額の減少の影響により、四半期純利益は前年同期比32.1%減の74億400万円となっている。
 
主要となるビューティケア事業の基幹2ブランドのうちPOLAブランドは、エイジングケア・美白を中心とした高機能商品の投入による更なるブランド価値の向上と、中長期的な顧客基盤構築を進めており、国内事業では、オンラインとオフラインのチャネル融合(OMO)の推進により、各チャネルの特性や強みを活かした高LTV事業の実現に取り組んだ。

2023年4月より新メンバーシッププログラム「ポーラ プレミアム パス」を始動し、全ての販売チャネルの顧客IDを統合している。経済活動の正常化による人流の戻りや訪日外国人客の戻りに加えて、「B.Aミルクフォーム」等の新商品やエステの好調により国内全ての事業が前年を上回る実績で推移した。海外事業では、アフターコロナにおける需要回復には一定の時間を要するものの、新商品を軸としたマーケティング活動も奏功し、前年を上回る実績となった。これらの結果、同ブランドは前年同期を上回る売上高・営業利益となっている。
 
もう一つの基幹ブランドであるORBISブランドでは、高収益事業へと再成長を遂げるため、ブランド差別性の創出によるプレゼンス、顧客ロイヤリティの向上と、エイジングスキンケアシリーズ「オルビスユー」を中心に据えたシワ改善・美白ケア等、スキンケア顧客の拡大を進めた。
 
国内事業の直販チャネルでは、オルビスユーシリーズ「オルビスユードット」の認知拡大による新規顧客獲得や、リニューアル発売したUVのスペシャルケア品の好評により、顧客数が前年超過となった。外部チャネルは、ECプラットフォームを中心に前年同期より大幅に伸長している。海外事業では、顧客接点の拡大とブランド認知向上に向けた投資の強化に取り組み、前年を上回る成長を実現。以上の結果、同ブランドも前年同期を上回る売上高・営業利益となった。
以上の結果、ビューティケア事業の売上高(外部顧客に対する売上高)は835億2900万円(前年同期比9.3%増)で、営業利益は87億1300万円(同66.1%増)だった。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230727528614.pdf