フェリシモ、2024年2月期1Q決算は赤字に 物価高による買い控えなどが影響

株式会社フェリシモは、2024年2月期第1四半期の連結業績(2023年3月1日~2023年5月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :77億9300万円(前年同期比 2.1%減)
営業利益   :マイナス1500万円(前年同期 1億1600万円)
経常利益   :3100万円(前年同期比 88.2%減)
四半期純利益 :マイナス1300万円(前年同期 2億円)
 
中核事業である定期便事業に関しては、販売計画と商品調達の連携を強め機会損失を防ぐ施策を進めたことにより、「IEDIT(イディット)」や「THREE FIFTY STANDARD(スリーフィフティースタンダード)」などのファッションブランドが安定した売上高を確保。また生活雑貨品を取り扱う「L’AMIPLUS(ラミプリュス)」では、バッグ・リュックなどの人気商品がけん引し、新規顧客の獲得に寄与した。平均購入単価は前年同期と同程度の水準で推移したものの、物価高による顧客の買い控え傾向が強まり売上高が前年同期より下回ったことや、2023年3月に実施した次世代Webシステム基盤整備に伴う広告案内の一時停止の影響によって新規顧客獲得が減少したことなどにより、のべ顧客数が前年同期に比べ減少し、事業売上高が減少した。
 
新規事業分野では、同社の定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「FELISSIMO PARTNERS(フェリシモパートナーズ)」事業において、「産地直送マルシェ」や全農との共同事業「純農」の受注が好調に推移。売上高は前年同期に比べ増加した。また、2023年4月に同社は神戸ポートタワーのプロデュース事業者として選定され、2024年から2039年までの15年間さまざまな事業活動を実施していく。同事業は、同社の中核事業や新規事業とのシナジー効果が大きく期待されるという。
 
これらの結果、グループ全体の売上高は前年同期比2.1%減の77億9300万円となり、売上総利益は同3.2%減の41億1800万円となった。販売費及び一般管理費は、出荷数の減少に伴う商品送料や業務手数料などが減少したものの、新たな人材の確保と育成、次世代のWebシステム基盤整備による最適化などの戦略的費用投入を積極的に行ったことにより、同0.1%減の41億3300万円だった。これらの結果、営業損失は1500万円(前年同期は1億1600万円の営業利益)となっている。
 
 
■リリース
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3396/tdnet/2309309/00.pdf