ベガコーポレーション、2023年3月期通期決算は増収減益 新規事業の越境ECプラットフォームが好調

株式会社ベガコーポレーションは、2023年3月期通期の業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
 
【経営成績(累計)】
売上高   :169億7300万円(前年同期比 0.8%増)
営業利益  :3億3800万円( 同 43.2%減)
経常利益  :3億6400万円( 同 41.3%減)
当期純利益 :1億2000万円( 同 68.5%減)
 
家具Eコマース事業では、LOWYA(ロウヤ)旗艦店(自社サイト)及び大手ECモール内店舗の両販売チャネルを通じた流通拡大に取り組んでいる。特に、成長の柱と位置付けるLOWYA旗艦店においては、SEO・Web広告からの新規アクセス流入、SNS強化による認知度向上及びモバイルアプリのダウンロードを通じた会員化の促進に取り組んだ。

品揃えの面では、従前より取り組んでいる自社プライベートブランドにおけるヒット商品の開発、高利益率商品の開発を継続するとともに、LOWYA旗艦店における取り扱いカテゴリ及び商品数の拡充を企図して開始した他社ブランド商品の取り扱いについても、アクセス及び受注に寄与している。その他、従前より取り組んでいる在庫適正化や適正配送による在庫圧縮、配送費削減の取り組みも継続。物流拠点の統合や東京支社の移転等による販売管理費の削減も実施した。
 
また、同社は創業以来ネット専業で事業を行ってきたが、これまで培ってきた集客力、商品デザイン力及び価格優位性といった強みを活かしつつ、ネットとリアルを融合した事業体制を構築する方針を打ち出し、2022年9月よりイオンリテール株式会社向けに家具の卸売り販売を開始したほか、2023年4月には直営店を開業した。

損益面では、緊急事態宣言が発出され巣篭りによる需要増があった前年度からの反動及び円安進行による原価率上昇の影響を受けたものの、販売管理費削減の効果もあり、利益改善を実現した。
 
新規事業として取り組む越境ECプラットフォーム事業(DOKODEMO)は、前年度に引き続きインバウンド消費の代替としての越境ECに対する需要増加に加え、円安進行が日本製品の割安感を高め需要を後押しする中、アクセス数・会員数がともに順調に推移。当事業年度の流通総額は、前期比36.2%増加と高い成長率となった。
 
〈今後の見通し〉
2024年3月期の業績は、売上高180億円、営業利益6億円、経常利益6億3000万円、当期純利益3億7800万円を見込んでいる。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230515573137.pdf