WOWOW、2023年通期決算は減収減益 利益面はいずれも前期比30%以上の大幅減

株式会社WOWOWは、2023年3月期通期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
 
【連結経営成績】
売上高  :771億100万円(前期比 3.2%減)
営業利益 :32億2500万円( 同 38.8%減)
経常利益 :35億4700万円( 同 33.7%減)
当期純利益:23億9800万円( 同 43.4%減)
 
当連結会計年度は、累計正味加入件数の減少に伴い会員収入が減少したこと等により、前期比3.2%の減収となった。一方、費用面では、サッカー等大型スポーツコンテンツの戦略的な投下を行った前期に比べ番組費が大幅に減少。しかしながら、売上高減に伴う利益減の影響などにより、営業利益、経常利益、当期純利益いずれも減益となっている。
 
事業別に見るとメディア・コンテンツ事業では、「UEFAチャンピオンズリーグ」、「LPGA女子ゴルフツアー」、テニス、ラグビー等のスポーツコンテンツが新規加入をけん引。音楽ではNCT 127、東方神起等のライブが好評を得たほか、同社初のハリウッドとの日米共同制作ドラマ「TOKYO VICE」、「連続ドラマW フェンス」等のオリジナルコンテンツを放送・配信した。
 
また、新規顧客の獲得に加え、既存顧客の満足度向上にも経営資源を投下し、加入継続率向上にも取り組んだ。WOWOWオンデマンドはコンテンツを大幅に拡充し、2022年7月にUI/UXの改善を実施したほか、Amazon Fire TVシリーズのアプリ内課金に対応し、テレビデバイスの対応機器を拡張するなどの施策も実施したが、他社の動画配信サービスとの競争激化、目的番組の終了による解約件数増加の影響等により、正味加入件数は純減となった。この結果、事業売上高は713億5100万円、セグメント利益は28億2000万円となっている。
 
テレマーケティング事業は、売上高は101億3100万円で前期比1.3%の増収、セグメント利益は4億400万円で同31.9%の減益だった。

〈次期の見通し〉
2024年3月期の連結業績は、売上高754億円(前期比2.2%減)、営業利益18億円(同44.2%減)、経常利益25億円(同29.5%減)、当期純利益16億円(同33.3%減)を見込んでいる。

■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230515572163.pdf