オイシックス、2023年3月期通期決算は増収減益 利益面はいずれも前年度比10%以上減
オイシックス・ラ・大地株式会社は、2023年3月期通期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :1151億7600万円(前年同期比 1.5%増)
営業利益 :33億4600万円( 同 19.8%減)
EBITDA :55億9500万円( 同 10.0%減)
当期純利益:18億700万円( 同 33.7%減)
宅配事業(Oisix)では、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供。上半期は、前第4四半期連結会計期間に発生した新物流センターへの移転トラブルからの回復期間と位置づけ、積極的な新規会員獲得は実施しなかったが、第4四半期連結会計期間には、新たな獲得手法への挑戦も含めた大規模な新規会員獲得のプロモーションを実施し、会員数が大きく増加した。この結果、売上高は594億1300万円(前年同期比1.5%増)、セグメント利益75億6200万円(同7.5%増)となっている。
宅配事業(大地を守る会)では、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力。2023年3月期は、シニア層が手軽に健康実感をできるサービス開発と新規獲得のチャレンジを行った。売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイレギュラーに増加していた前連結会計年度と比べて減少し、123億4500万円(前期比6.8%減)となっている。セグメント利益については、売上高減少に伴い事業活動による利益は減少したものの、2017年の株式会社大地を守る会買収に関連したのれん償却が前年度で終了し償却負担が減少したため、前期比9.3%増の24億8000万円となった。
宅配事業(らでぃっしゅぼーや)は、料理などの日常生活を通じて社会貢献をしたい世帯が主要ターゲット。2023年3月期は、継続して四半期ごとに会員が純増し、前連結会計年度末より約2700人の会員数増加となった。会員数は増加したものの、売上高はARPUがイレギュラーに増加した前連結会計年度の売上高と比べて減少し、169億3900万円(同2.8%減)だった。セグメント利益は、継続的な成長を続けるための収益力向上施策を行った結果、前連結会計年度と比べ4.6%増加し25億4000万円となっている。
宅配事業(Purple Carrot)は、売上高は前年同期比4.0%減の97億9800万円、セグメント損失が5億3000万円(前年同期は3億8700万円の利益)となっている。
〈今後の見通し〉
2024年3月期の業績は、売上高1265億円(2023年3月期比9.8%増)、営業利益60億円(同79.3%増)、EBITDA80億円(同43.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は38億円(同110.2%増)となることを見込んでいる。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230511565915.pdf