Sprocket、アパレルECサイトの機能が購買に与える影響に関する独自調査の結果を公表
株式会社Sprocketは、アパレルECサイトのユーザー行動を分析し、サイト機能の利用率と購買に与える影響に関するレポートを発表した。
同社は、オンライン上のユーザー行動をリアルタイムに解析し、ユーザーごとに最適なコンテンツを最適なタイミングで届けるCROプラットフォーム「Sprocket」を提供しており、今回は同サービスを導入している8社のアパレルECサイトを対象に、「商品検索」や「お気に入り登録」などECサイトの標準的な機能が、どの程度購買に影響を与えているのか調査・分析を行った。
商品の「非購入者」と「購入者」で、「商品検索」機能と「お気に入り登録」機能それぞれの利用率にどのくらい違いがあるのかを調査したところ、「商品検索」では最小でも約3倍、最大では約10倍、利用率に違いがあり、「お気に入り登録」では最小で約10倍、最大で約46倍もの違いがあった。
同社はこれらの結果から、機能の利用が購買行動にも影響を与えている可能性があるため、機能の存在とそれを活用するメリットを訴求することで、機能の利用率を高め、購買にもつなげられるのではないか、と分析している。
【調査概要】
調査対象:Sprocketを導入している8社のアパレルECサイト
調査方法:Web行動データと購買データを解析
データ集計期間:2022年7月~2023年1月
※スマートフォンからの閲覧を対象
同社の「Sprocket」では、サイト機能の利用を促進するため、ポップアップを利用したWeb接客施策を実施している。例えば「商品検索」なら「商品の探し方」を順を追って説明し、「お気に入り登録」の場合はまずはそういった機能があること自体に気づくようにポップアップ画面を表示するなどしている。
同社は、これらの施策の非表示グループと表示グループを比較してA/Bテストを行い、購入完了率が改善できた場合を”勝ち”と定義。実行施策数のうち勝ちとなった施策数の割合を勝率としている。
これまで手がけたアパレルECサイトにおける施策の平均勝率は約40%だが、「商品検索」の利用を促進する施策では、勝率は62.5%となり、平均値を大きく上回った。購入完了の平均改善率は127%となっている。
「お気に入り登録」の利用を促進する施策の勝率はさらに高く85.7%で、購入完了の平均改善率は104%だった。これらの結果から同社は、「商品検索」や「お気に入り登録」の利用を促進する施策の勝率は高く、結果的に購買にもプラスの影響を与えているため、見落としがちではあるがECサイトに標準的に備わっているこれらの機能の活用を促すことがポイントだとしている。
【調査概要】
調査対象:Sprocketを導入している8社のアパレルECサイト
調査方法:Web行動データと購買データを解析
データ集計期間:2022年10月~2023年1月
※PC・スマートフォンからの閲覧を対象に、90日以上実施した施策で検証
■リリース
https://www.sprocket.bz/release/20230425.html