CARTA HD、アララとの資本業務提携を発表 リテール領域のDX支援を推進
株式会社CARTA HOLDINGSは、アララ株式会社との間で資本業務提携契約を行うこと、及びアララ社が実施する第三者割当増資により発行される新株式を引き受けることを取締役会において決議し、同資本業務提携についての契約を締結したと発表した。
●資本業務提携の背景と目的
CARTA HDは、2023年2月13日に公表した新中期経営方針のとおり、主力のデジタルマーケティング事業における全体方針として、①従来のメディアレップやプラットフォーム提供から顧客を起点としたデジタルマーケティング事業への事業構造の転換、②テレビCMなど広告領域やリテール領域のDX支援を成長ドライバーとして育成、③電通グループとの新たな協業モデルの構築、を掲げている。
アララ社は、子会社の株式会社バリューデザインを通じて、特定のチェーンや店舗でのみ使えるオリジナルの電子マネーを発行する決済機能と再来店を促すマーケティング機能を併せもつ独自Payサービスを提供。独自Payの決済額は年間1兆円を超え、累計導入店舗数も10万店舗を超える顧客基盤となっている。
CARTA HDとバリューデザイン社は両社での合弁事業として、2020年12月に株式会社デジクルを設立し、小売業のDX支援事業を展開。2022年6月にアララ社とバリューデザイン社とが経営統合したことを受け、これまでのCARTA HDとバリューデザイン社での協業の取り組みをアララ社グループの全領域へと拡大し、CARTA HDにおけるリテール領域での取り組みをさらに推進させていくため、アララ社と同資本業務提携を行うこととした。なお、同資本業務提携に伴い、デジクル社については合弁契約を発展的に解消し、バリューデザイン社が保有するデジクル社株式についてはCARTA HDが譲受する予定だという。
●業務提携の内容
CARTA HD及びアララ社は、以下の事業を共同・提携して実施する。
・各企業へのDX・デジタルビジネス企画・支援
・スマートフォン等を活用した各種ソリューションの企画・開発
・顧客・購買データ等を活用した販促・集客支援
●資本業務提携の相手先の概要
名称:アララ株式会社
所在地:東京都港区南青山二丁目24番15号
代表者の役職・氏名:代表取締役社長 尾上 徹
事業内容:キャッシュレスサービス事業、ソリューション事業
資本金:6億9700万円
設立年月日:2006年8月16日
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230322533983.pdf