サプリメントOEM とは?メリットやデメリット, 最小ロット等も解説。OEM会社を7選
サプリメントのOEMとは、サプリメントの生産をOEMメーカーに委託して製造してもらう事を指し、納品された後は委託先ブランドとして販売することを言います。
サプリメントの生産には人体に入れるモノを作るため、自分たちが理想とするイメージでサプリメントを作るために成分の調合だけでなく安全性も非常に重要なため、高いノウハウと生産管理体制が必要となります。
そのため、サプリメントを販売する際に、ほとんどの場合がOEMメーカ-に生産を依頼することが一般的です。
今回、サプリメントをOEMメーカーに製造を依頼することについてのメリットや最低ロット、価格なども含めてできる限り紹介させていただきます。
サプリメントをOEM生産するメリット
サプリメントをOEMメーカーに依頼するメリットは、以下になります。
少ない投資で、自社ブランドの商品を販売できる
製造設備やサプリメントの生産に対して精通する人材を揃えることは非常にコストがかかります。
自社で生産体制を持たずにOEMメーカーに製造を委託すれば、生産体制を構築するという初期投資の金額がなくなり、商品製造に対する資金的・時間的リスクが非常に少なくなります。
最小ロットで生産すれば、売れる商品が出来るまで繰り返し商品をテスト販売することもできます。
サプリメントの企画・販売に注力できる
生産を委託することにより、前述のごとく設備投資や人材に対する投資が必要なくなります。
その分、顧客のニーズを掴むことにマンパワーと時間を割り当てることや、商品の販売に経営資源を注力することができます。
売れるまで在庫リスクを低減できる
企画段階では売れると思っていた商品も、実際に販売しみない本当に商品が売れるかどうかは分かりません。
そのため、何度もテスト販売をする必要があるかもしれません。
その際、在庫を沢山抱え込んでしまうと、経営上非常に不利となってしまいます。
そのため、商品が安定して売れるようになるまでは、最小ロットで発注することが非常に重要ということになります。
ただ、OEMメーカーごとに最小ロットが違うので、如何に少ない量でOEM生産していただくことが非常に重要になります。
そして、商品が売れるまでは最初ロットで販売テストを繰り返していく必要があります。
同じサプリメントのまま、店舗内での売り方をテストするケースもあれば、広告表現を変えて広告をテストするケースもあります。
この場合は、ロットが多少大きくても在庫がはける可能性が高いのですが、成分をマイナー修正する場合でも商品を作り替える必要がでてくるため、最小ロットの量が少ないほど効率がよいということになります。
また、成分が違うと売り方や広告表現も変わってきますので、ここは非常に重要なポイントとなります。
OEMメーカ-から最新のトレンド情報をもらう
昨今のサプリメントOEMメーカーは、企業によっては広告代理店や通販コンサルタント経験者が旬なトレンドを分析させているケースもございます。
そこまでは行かなくてもOEMメーカー自身もいろいろと独自の情報ネットワークを張りめぐらしているので彼らから旬な情報を仕入れることも重要となってきます。
その情報をヒントに売れる商品を開発していくことも可能です。
サプリメント特有の法律などに対するリスク回避
サプリメントには生産するに際して使用してよい成分とそうでない成分がございます。
医薬品でしか使用できない成分などもあり、万が一そのような成分を使ってしまうと法令違反となってしまい商品回収などのリコールに対応しないといけなくなります。
また、パッケージに記載する内容も薬機法を踏まえてデザインする必要がございます。
OEMメーカーの中にはそのような専門スタッフを取り揃えていますので、自社でノウハウを構築するよりもOEMメーカーに任せた方がリスク回避にもなります。
サプリメントをOEM生産するデメリット
自社にノウハウがたまらない
サプリメントの生産ノウハウを自社に蓄積することは基本的にはお薦めしません。
ただ、旬な素材や売れている素材についてOEMメーカーに依存しすぎるのは非常に危険です。
競合他社に先を越される可能性があるためです。そのため、どの分野に対しては自社でもノウハウを構築するのかを決めておく必要があります。
受託先が競合になる可能性がある
この受託先が競合になる可能性があるということについて完全にリスクヘッジをすることはできません。
例えば、OEMメーカーの中には元々通販ビジネスを展開していて、そこでのノウハウをOEMメーカーとして提供しているケースもあります。
ECもしくは通販ビジネスをこれから立ち上げようと考えている起業様の場合、最初のうちはこちらにノウハウがないためよいのですが、売れてくるとこの競合になるというケースが出てくる可能性があるため、規模が大きくなり始める前からリスク対策を講じておく必要がございます。
ただ、現状としてはノウハウがないと立ち上がるまでに資金と時間がかかるため、このリスクに対して目をつぶって事業展開していくということも選択肢の1つとしてありだと思います。
サプリメント OEMにおける最小ロット
サプリメントのOEM生産における最小ロットと費用は、OEMの対象商品によって変わってきます。
成分の希少性でも変わりますし、調合によっても変わります。機能性表示食品ともなれば、さまざまなデータを取り揃える必要があるため、その分費用がかかります。
ただ、スタートアップのベンチャー企業が通常のサプリメントで販売する場合、成分によっては100個から発注できるような小回りの効く会社がよいと思います。そのため、最低ロットを100個として、素材によっては上回る可能性は十分にありますが、1つの基準とみればよいと思います。
サプリメントのOEMメーカーの選び方
以下のような観点からOEMメーカを考えるのは如何でしょうか?
1)自社に商品を企画するノウハウがあるかどうか
通販企業の場合、広告宣伝の際に、薬機法によって表現の制約をうけるため、商品開発の段階から表現を見据える必要がございます。
この逆算して物事を一緒に考えるノウハウがないようでしたら、一緒に考えてもらえるOEMメーカ-のパートナーが必要となってきます。
OEMメーカーの中に、そのようなノウハウを持つ人材(販促に従事していた通販企業経験者、通販コンサルタントなど)がいるかどうか。
過去、通販企業と一緒にやってきたOEMメーカ-もしくはグループ企業に通販会社があるOEMメーカーで情報共有してもらえるところを探す必要がございます。
小売店やエステサロンでの店舗販売の場合、トレンドに如何に早く乗るかが重要となるため、品質が重要なコトは当然ですが、スピードが非常に重視されます。競合店舗が販売を開始する前に販売していく必要があるからです。
2)最小ロットはどれくらいか。
機能性表示食品、通常のサプリメント、健康食品でも最小ロットが非常に重要となります。
この最終ロットは低ければ低いほどよいです。
ただ、機能性表示食品の場合、投資金額が大きくなるため、最小ロットよりもトレンドや売れるサプリメントに関する情報のほうが貼るかに重要となります。
3)製品の品質は大丈夫か
最後に重要なのが、やはり品質です。
サプリメントは口に入れる商品になりますので、当然の話にはなりますが、しっかりした商品を適正コストで製造できるかどうかが非常に重要となります。
サプリメントをoemできる会社10選
株式会社げん気堂(HP)
所在地:福岡
OEM対応品目:健康食品
特徴
予算に応じて、低価格・小ロッ)で対応できるため、企業・個人でもお取引しやすいです。健康食品の旬な情報を独自ネットワークで収集し、クライアントのアイディアを売れる商品へ仕上げるお手伝いをしているため、商品企画に対して新しい切り口が欲しい企業・個人にとってはお薦めのOEM企業様です。また、パッケージデザインについても販売スタイルに合わせてデザインの企画~制作までお手伝いをすることができます。
株式会社ハブファンファクトリー(HP)
所在地:宮崎県
OEM対応品目:健康食品
特徴
短納期、低価格、小ロットで、ご要望に合ったオリジナル商品を開発・製造します。パッケージのデザインなども制作できます。
オルト株式会社(HP)
所在地:東京都
OEM対応品目:健康食品
特徴
売り方の提案まで考慮した商品企画から、各種裏付けとなる文献やエビデンスなどの提供、食品関連法規の照合、情報提供まできめ細かく対応が出来る健康食品・サプリメントのOEMメーカ-です。
アットモア株式会社(HP)
所在地:沖縄県
OEM対応品目:サプリメント、健康食品、化粧品
特徴
沖縄の天然素材を活かしたオリジナル商品を作るOEMメーカーです。消費者の生活向上という視点から管理栄養士が開発を監修します。また補助金を活用したプランをご提案することもできます。
ニホンバイオブーツ製造株式会社(HP)
所在地:宮崎県
OEM対応品目:健康食品・サプリメント
特徴
様々な商品に対して小ロット・即納品で、低リスクにて商品づくりをサポートするOEMメーカーです。ご要望がございましたら商品企画から関わり、希少性の高いオリジナルな原料から広く流通する素材までさまざまな素材から御社のアイディアを形にするお手伝いもいたします。
株式会社アンチエイジング・プロ(HP)
所在地:東京
OEM対応品目:健康食品・サプリメント
特徴
商品企画力に強いOEM/ODMメーカーです。理由として、広告代理店や通販コンサルタントの経験者も在籍するため、多くの成功事例から売れている通販商材を徹底的に分析した結果をもとに商品企画の提案ができるからです。そのため、クライアントが考える商品イメージに対して一緒に商品を企画・設計し、委託製造することができます。
株式会社オルティック(HP)
所在地:福岡県
OEM対応品目:健康食品
特徴
「実際に売れそうな」商品を提案することをモットーとしている商品企画力が強いOEM/ODM会社です。通信販売業を営むグループ会社の販売実績と経験から生きた提案ができます。また、小ロット生産で対応することができるため、テストマーケティングする際にも低リスクで販売を開始することができます。
ザトーン株式会社(HP)
所在地:神奈川県
OEM対応品目:サプリメント、化粧品、ハーブティーなど
特徴
小ロット(100個~※成分などによって変わります)から大量生産まで対応可能。1つの店舗からでもテスト販売が可能です。クライアントのニーズに合わせた提案が可能です。
まとめ
サプリメントのOEMについてメリット・デメリット、最低ロットを中心に解説をさせていただきました。
またサプリメントのOEM会社を数社紹介させていただきました。
店舗向けサプリメントの製造から販売アドバイスまでのノウハウを持っているOEM生産会社もあれば、通販向けサプリメントに強い会社もございます。
また、エビデンスや臨床実験に強いOEM会社もございます。
御社が自社ブランドでサプリメントを販売する際に重視することを決めてからOEM会社を探すと効率がよいかと思います。
その際、この記事が少しでも参考になればと思います。