BASE、2022年12月期決算は減収減益ながら流通総額は過去最高額を更新
BASE株式会社は、2022年12月期通期の連結業績(2022年1月1日~2022年12月31日)を発表した。また、連結業績予想及び個別業績予想(2022年11月8日発表)と実績に差異が生じたことも発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :97億3900万円(前年同期比 1.9%減)
営業利益 :マイナス15億800万円(前年同期 マイナス9億7700万円)
経常利益 :マイナス14億9500万円( 同 マイナス9億6000万円)
当期純利益 :マイナス17億3200万円( 同 マイナス11億9400万円)
【2022年12月期通期 連結業績予想との差異】
売上高 :97億3900万円(前回発表 91億3000万~94億9000万円)
営業利益 :マイナス15億800万円( 同 マイナス23億~マイナス21億3000万円)
経常利益 :マイナス14億9500万円( 同 マイナス22億9000万~マイナス21億2000万円)
当期純利益:マイナス17億3200万円( 同 マイナス23億6900万~マイナス21億9900万円)
【2022年12月期通期 個別業績予想との差異】
売上高 :76億3500万円(前回発表 71億3000万~73億9000万円)
営業利益 :マイナス14億6100万円( 同 マイナス22億4000万~マイナス20億8000万円)
経常利益 :マイナス14億4600万円( 同 マイナス22億2800万~マイナス20億6800万円)
当期純利益:マイナス17億7900万円( 同 マイナス23億700万~マイナス21億4700万円)
BASE事業は、リオープニングに伴うオフライン消費の回復によりオンライン消費が減速した影響を受け、流通総額の成長率は前連結会計年度と比較して減少。しかしながら第4四半期にはリオープニングに伴い悪化していた事業環境が回復基調に転じ、流通総額は過去最高額を更新した。
流通総額及び売上総利益を中期的に最大化することを目的に、決済手数料を従来の料金プランよりも引き下げるとともに、サービス利用料を固定にする月額有料プランの提供を2022年4月から開始。同プランの提供開始以降既存ショップを中心に利用ショップ数が順調に増加したことに加え、スカウトチームのアウトバウンド営業により売上規模の大きなショップの新規開設も増加し、流通総額に占める同プランの構成比が増加した。これらの結果、売上高は74億9400万円(前年同期比11.0%減)、セグメント損失は11億5000万円(前年同期は7億300万円のセグメント損失)となった。
このほか、オンライン決済サービス「PAY.JP」を提供するPAY事業では既存加盟店の継続的な成長に加え、新規加盟店の増加により流通総額が大きく増加。「BASE」を利用するネットショップ運営者等に対して事業資金を提供するサービス「YELLBANK」等を行うその他事業も利用者数及び利用金額が大きく増加した。
このように、連結業績・個別業績いずれにおいても、流通総額が計画を上回ったことにより、売上高は業績予想の上限を上回った。さらにプロモーションが効率化されたことでプロモーション費の投下額が計画を下回り、採用活動も抑制したことにより、すべての利益項目において業績予想の上限を上回って着地した。
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230207502925.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230208503099.pdf