ファンケル、2023年3月期3Q決算を発表 広告宣伝費の積極使用が影響し大幅に減益

株式会社ファンケルは、2023年3月期第3四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。
 
【連結経営成績(累計)】
売上高    :789億5400万円(前年同期比 0.0%増)
営業利益   :64億4200万円( 同 23.5%減)
経常利益   :72億7700万円( 同 18.1%減)
四半期純利益 :43億5800万円( 同 32.9%減)
 
第3四半期の売上高は、栄養補助食品関連事業が増収となったものの、化粧品関連事業で国内の店舗販売が振るわなかったことや、海外が中国ロックダウンの影響などにより減収となったことから、全体では789億5400万円(前年同期比0.0%増)だった。利益面は、顧客基盤拡大のために広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、営業利益64億4200万円(同23.5%減)、経常利益72億7700万円(同18.1%減)、四半期純利益43億5800万円(同32.9%減)となっている。
 
セグメント別に見ると、化粧品関連事業のファンケル化粧品は、広告宣伝を強化したことにより通信販売および卸販売他が伸長したものの、新型コロナウイルス感染症の影響などにより店舗販売および海外が減収となり322億2600万円(同0.6%減)、アテニア化粧品は国内は好調な製品があったものの、海外が中国ロックダウンの影響などで減収となり104億2600万円(同1.5%減)、boscia(ボウシャ)は、リアル店舗向けの卸販売が振るわず5億9400万円(同25.2%減)となった。損益面では、販売促進費の効率的な使用に努めたものの、広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、48億9300万円(同19.4%減)となっている。
 
栄養補助食品関連事業は、国内は新型コロナウイルス感染症の影響などにより店舗販売が減収となったものの、広告宣伝を強化したことにより、通信販売および卸販売他が伸長し、増収。海外は中国向け越境ECにおいて、ロックダウンの影響や、現地の在庫調整により減収となった。売上増により売上総利益が増加したものの、広告宣伝費を積極的に使用したことなどにより、営業利益は27億1800万円(同26.6%減)となっている。
 
 
■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230201597953.pdf