大日本印刷、JR-Crossとの協業によるエキナカショールーミング店舗「&found」の実証実験第2弾を東京駅で実施
大日本印刷株式会社(以下DNP)は、株式会社JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー(以下JR-Cross)と協業し、JR東京駅構内の「グランスタ東京」内に、新しい買い物のスタイルや商品を体験できるショールーミング店舗「&found(アンドファウンド)」を2023年2月10日(金)~3月3日(金)の期間でオープンすると発表した。
両社は、生活者の体験価値(CX)や満足度を高める“次世代店舗”の実証実験を2022年7月に同じく「&found」という名称でJR上野駅構内のエキュート上野で実施しており、今回第2弾として“Well-beingな食”をテーマに「半歩先の日常体験」を来店者へ提供する。
近年、流通・小売業や製造業は、商品販売主体の従来型店舗から、売ることだけを目的とせず、生活者が企業ブランドや商品の魅力に触れ、新しい体験価値(CX)を実感できる次世代型店舗に変革していく取り組みに注力している。こうした状況に対して両社は、リアルな場としての“駅の強み”と、DNPが提供する新しい買い物体験を支援する「ストアDX」の技術・ノウハウを掛け合わせ、エキナカのショールーミング店舗「&found」の実証実験を推進している。
「&found」は“日常のスキマ時間で、「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰る”がコンセプトで、生活者が駅でのスキマ時間などにこの店舗に立ち寄り、個々のテーマに合わせて多くの企業から集めた「半歩先の日常」を体験できるアイテムを、見る・触れる・試す・持ち帰ることができる。
今回の実証実験では、東京駅の特長である、旅行客やオフィスワーカーなどの多様な来店客が店舗内で試食・試飲できるブースを活用して、体験価値の領域を拡大。また、“エキナカでのスキマ時間の過ごし方”を様々に工夫し、同店舗に出店する商品に対する来店客へのヒアリングをとおして、より深い感想・意見・要望を取得して、出店企業にもフィードバックしていくという。
同実証実験において、DNPは来店客の音声や行動等のデータ収集・分析、店舗の空間設計、専用スタッフの教育・派遣を、JR-Crossは店舗の運営、店舗内の出店企業の誘致、マーチャンダイジングを担当する。
“Well-beingな食”をテーマとする今回の「&found」の特徴について、両社は以下の3点を挙げている。
1.試食・試飲を通して、“Well-being”な食をテーマにした企業の商品・サービスを体験できる
出店企業が新しいサービスを実演するほか、来店客は実際に商品の試食・試飲が可能。一部の商品は持ち帰って、新幹線等での移動中や自宅で楽しむこともできる。店内には、飲料・加工食品・調味料など、各企業の約30点の商品が展示されており、来店客に商品の魅力を体験してもらうことで企業ブランドや商品への理解・共感を促す。
2.試食・試飲を通して得られる来店客のリアルな“声”をデータ化
出店商品について学習し、ショールーミング店舗の接客に熟練した専門スタッフが商品・サービスの説明を行い、来店客の興味を喚起して、出店商品に対する定性的な感想・意見・要望などを取得。商品の試食・試飲ができる店内のイートインスペースで接客しながらヒアリングを行い、その際の自然な会話をスタッフのマイクを通して音声データとして取得し、テキスト化する。この情報は、個人を特定できないように統計処理を行った上で、企業のマーケティング活動に活用。こうしたリアルな声(データ)から潜在的な購買欲求(インサイト)を解析し、マーケティングデータとして可視化して出店企業にフィードバックするため、商品・サービスの改善やセールストークの高度化などに活用できる。
3.ショールーミング店舗によるリアル店舗での購買行動の特徴を検証
出店企業の商品・サービスのECサイトへのアクセス数や駅の商業施設内での商品の購買状況など、ショールーミング店舗を介した購買行動の特徴を検証。また、“Well-beingな食”をテーマに出店した企業の商品同士を組み合わせて生活者へ紹介する“マリアージュな提案”の可能性についても、検証していく。
■リリース
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20168846_1587.html