凸版印刷、2023年3月期2Q決算は増収増益 通期業績予想も上方修正

凸版印刷株式会社は、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日~2022年9月30日)を発表した。また同日、2023年3月期通期の連結業績予想(2022年9月2日発表)についての修正数値も発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高    :8022億5700万円(前年同期比 11.6%増)
営業利益   :286億2700万円( 同 18.8%増)
経常利益   :376億1100万円( 同 43.4%増)
四半期純利益 :532億3000万円( 同 173.7%増)

【2023年3月期通期 連結業績予想数値の修正(2022年4月1日~2023年3月31日)】
売上高  :1兆6400億円(前回発表 1兆6200億円)
営業利益 :770億円( 同 740億円)
経常利益 :800億円( 同 730億円)
当期純利益:710億円( 同 680億円)

情報コミュニケーション事業分野については、セキュア関連で帳票類の電子化などによりビジネスフォーム関連が減少したものの、ICカード関連が増加したことなどから、前年を上回った。また、コンテンツ・マーケティング関連においては、ペーパーメディアやSP関連が減少したものの、ゲームカードや電子書籍関連事業、Web広告運用などのデジタルマーケティング関連が増加し、前年並みを確保。これらの結果、同分野の売上高は前年同期連に比べ2.7%増の4241億円、営業利益は22.8%減の119億円となっ

た。
生活・産業事業分野については、原材料やエネルギー価格高騰の影響を受けたものの、国内のパッケージ関連は前年を上回り、海外も好調に推移した。建装材関連は、国内では前年を上回り、海外は前年並みとなっっている。これらの結果、同分野の売上高は前年同期に比べ22.6%増の2623億円、営業利益は11.0%減の130億円だった。
エレクトロニクス事業分野については、半導体関連が好調に推移したほか、ディスプレイ関連も前年並みを確保。売上高は前年同期比で25.5%増の1286億円、営業利益は96.1%増の227億円となった。
このように、情報コミュニケーション事業分野のペーパーメディアやSP関連が予想に比べ減少したものの、エレクトロニクス事業分野における半導体関連の需要が好調に推移していることや、想定以上に円安が進行していることから、2023年3月期通期の売上高は前回予想を上回る見通し。利益についても、売上高増加に加え、円安に伴う為替差益の計上が見込まれることから、各段階利益において前回予想を上回る見通しとなり、業績予想の数値を修正することとなった。

■リリース
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120221108559822.pdf
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120221108559861.pdf