スクロール、2022年3月期決算はほぼ同水準ながら売上利益ともに会計上は微減
株式会社スクロールは、2022年3月期の連結業績(2021年4月1日~2022年3月31日)を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :813億9100万円(前年 851億9500万円)
営業利益 :70億万円( 同 73億8500万円)
経常利益 :70億9600万円( 同 75億1900万円)
当期純利益 :55億8500万円( 同 51億8300万円)
通販事業においては、新規媒体の企画や品揃えの拡充が奏功したことに加え、SCMコントロールにより商品供給率が向上し売上が堅調に推移。事業売上高は419億1400万円(前年同期は421億4400万円)となった。
ソリューション事業においては、第2四半期連結累計期間において、物流代行サービスにおけるクライアントの物量が前年同四半期比で減少していた影響はあるものの、コロナ禍によって遅延していた営業活動が進展したことにより、新規クライアントの獲得が進行。一方SLCみらい等における、業務効率改善を目的とした設備投資を行ったことで、事業売上高は184億9000万円(前年同期は198億3600万円)ながら、セグメント利益は1億7700万円(前年同期はセグメント利益8億2600万円)だった。
eコマース事業においては、消費者のEC利用率は上昇傾向であったが、事業売上高は214億600万円(前年同期は233億5000万円)、セグメント利益は4億400万円(前年同期はセグメント利益10億2600万円)となった。
これらの結果、売上・利益とも、ほぼ前年と同水準だった。なお同社は「収益認識に関する会計基準」等を当連結会計年度の期首から適用しており、その影響での増減が発生している。また2022年3月期に係る各数値については、対前期増減率を発表していない。