大日本印刷、2022年3月期3Q決算は増収増益
大日本印刷株式会社は、2022年3月期第3四半期(2021年4月1日~2021年12月31日)の業績を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :1兆16億6000万円(前年同期比 1.4%増)
営業利益 :492億5800万円( 同 54.1%増)
経常利益 :589億6200万円( 同 48.9%増)
四半期純利益 :695億5100万円( 同 188.5%増)
印刷事業において、情報コミュニケーション部門の情報イノベーション事業は、販促用DM等が回復傾向にある一方で、BPOの大型案件が減少したほか、ICカードもマイナンバーカード関連の需要拡大が一段落し、事業全体では減収となった。イメージングコミュニケーション事業は、主力の米国市場を中心に写真の撮影・プリント用の部材やサービスの需要が回復し、増収。出版関連事業は、電子書籍の販売が引き続き堅調に推移したほか、電子図書館サービスや図書館運営業務の受託が順調に推移した一方で、雑誌の印刷が伸び悩むなど事業全体では減収となった。これらの結果、部門売上高は5186億円(前年同期比2.0%減)、営業利益は178億円(同67.7%増)となった。
生活・産業部門は、包装関連事業・生活空間関連事業、産業用高機能材関連事業いずれも増収。部門全体の売上高は2905億円(同5.4%増)、営業利益は、産業用高機能材関連事業の拡大や製造体制の最適化等によるコストダウン、原材料高の影響分の価格転嫁などを進めた結果、116億円(同31.3%増)となった。
エレクトロニクス部門もディスプレイ関連製品事業・電子デバイス事業ともに増収で、部門全体の売上高は1569億円(同7.6%増)、営業利益は354億円(同29.3%増)となった。