東北新社、2022年3月期3Q決算は大幅な増益 広告プロダクション・コンテンツプロダクションともに受注増

株式会社東北新社は、2022年3月期第3四半期(2021年4月1日~2021年12月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績(累計)】
売上高 :367億1400万円(前年同期比 1.1%減)
営業利益 :24億4500万円( 同 68.5%増)
経常利益 :36億3900万円( 同 98.1%増)
四半期純利益 :22億3200万円( 同 161.0%増)

広告プロダクション事業においては、売上高は前年同期に比べ9.1%増の154億2700万円、営業利益は同63.6%増の11億3000万円。前年同期は複数のTVCMの制作業務が延期・中止となり、大きな影響を受けたCM制作部門において受注が回復し、増収増益となった。
コンテンツプロダクション事業の売上高は88億6100万円(前年同期比5.7%増)で、営業利益は5億2400万円(前年同期は400万円の営業利益)。音響字幕制作部門における制作本数の増加や動画配信サービス会社からの受注の増加、デジタルプロダクション部門における動画配信サービス会社からのCG制作業務の受注増加などが貢献し、増収増益となった。
メディア事業では、関連チャンネルにおける既存プラットフォームの加入者減により売上が減少したものの、放送終了となった関連チャンネルの費用が削減され、増益。事業売上高は前年同期に比べ7.4%減の95億7300万円で、営業利益は前年同期比18.8%増の12億8500万円だった。
プロパティ事業の売上高は、前年同期に比べ52.4%減の19億2500万円となり、営業損失は6700万円(前年同期は2億3100万円の営業利益)だった。前年同期に計上された大型案件の売上がなかったこと、TV配給において大型の作品販売に伴う放映権の償却費が計上されたことなどから減収減益となった。
物販事業は、売上高40億8500万円で前年同期比13.8%減だったものの、スーパー部門やインテリア部門が好調で、営業利益は前年同期比37.1%増の8700万円増益となった。