デジタル広告が2021年の世界市場成長を牽引、媒体別シェアで50%に到達と電通グループが予測
株式会社電通グループは、世界59カ国・地域から収集したデータに基づき「世界の広告費成長率予測(2020~2022)」を発表した。
年2回改定と新規予測を行うものだが、2020年はコロナ禍の影響で1回のみで2020年と2021年予測を行っている(前回は2020年1月発表)。
それによると、世界の広告市場は、コロナ禍の影響で2020年は8.8%の減少となる見通しだが、2021年には5.8%増の成長が見込まれる。世界の総広告費は約5,790億ドルになると予測された。さらに2022年には広告市場全体がコロナ禍前の水準に戻る見通しで、6.9%の成長により、総広告費は約6,190億ドルになると予測されている。
2020年のデジタル広告は、コロナ禍でも媒体別で唯一プラス成長だったが、2021年もデジタル広告は2桁成長をとげ、総広告費に占める媒体別シェアが初めて50.0%に達する見通しとなっている。成長分野では、ソーシャルメディア広告(18.3%増)、検索連動型広告(11.0%増)、動画広告(10.8%増)が大きく成長する見通しだ。