ベクトル、プレスリリース配信事業が過去最高益ながら全体では大幅な赤字益に 2021年1Q決算
株式会社ベクトルは、2021年2月期第1四半期の連結業績(2020年3月1日~2020年5月31日)を発表した。
【連結経営成績(累計)】
売上高 :88億6200万円(前年同期比 2.7%増)
営業利益 :マイナス1億3700万円(前年 3億9700万円)
経常利益 :マイナス1億1800万円( 同 2億6600万円)
四半期純利益 :マイナス2億8400万円( 同 マイナス3億0100万円)
デジタルサービスを中心に実効性の高いサービスの強化を進め、当社グループが有する既存顧客を中心に積極的に展開。さらに、新しいサービス分野にも積極的に取り組み、2020年3月には株式会社インティメート・マージャーとプライバシーテック領域における事業を展開するPrivTech(プライブテック)株式会社を設立。2020年4月には高級ヘアサロン専門のサイネージ・メディア「THE TOKYO SALON VISION COVER」の提供を行った。さらに5月から、サイバーセキュリティ事業にも参入した。
一方、近年M&A等により取得した事業分野のうちHR(Human Resource:人事)事業において一定の成果が見えていたが、緊急事態宣言発令にともなう経済活動の自粛により、商談件数・受注数が大きく減少した。
これらの結果、売上高は前年同期比2.7%増を維持したが、利益は前年の黒字から大幅な赤字に転換した。
事業別では、PR・広告事業においては、外出が制限されたことによりタクシーサイネージへの広告出稿が減少するなど、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。PRサービスやオンラインを活用したPRイベント、さらにはSNSを活用したライブコマースを支援するなどデジタル領域等の新しいサービスを積極的に展開したが、事業売上高は39億9400万円(前年同期比12.9%減)、営業利益は2億1500万円(同60.1%減)だった。
プレスリリース配信事業においては、過去最高の売上高および営業利益を更新した上、2020年6月には利用企業社数が40,000社を突破。事業売上高は8億1900万円(前年同期比21.4%増)、営業利益は2億7700万円(同38.3%増)となった。