博報堂DYHD、2020年決算は増収減益 4マスが衰退するもインターネットメディアが引き続き堅調に推移

株式会社博報堂DYホールディングスは、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。

【連結経営成績】
売上高   :1兆4662億4900万円(前年同期比 1.5%増)
営業利益  :551億3100万円( 同 15.6%減)
経常利益  :581億0000万円( 同 15.4%減)
当期純利益 :448億9300万円( 同 5.0%減)

2024年3月期を最終年度とする中期経営計画に則り、積極的な事業展開を継続。4マスメディアは全種目で前年同期実績を下回った一方、インターネットメディアが引き続き堅調に推移。クリエイティブ、アウトドアメディア等も対前年で増加し、4マスメディア以外合計で前年を上回り、売上高は前期比1.5%の増収となった。
得意先業種別では、主な増加業種は「官公庁・団体」「情報・通信」「エネルギー・素材・機械」、主な減少業種は「飲料・嗜好品」「ゲーム・スポーツ・趣味用品」「不動産・住宅設備」だった。
売上総利益に関しては、連結子会社のユナイテッド株式会社による株式会社メルカリ株式の売却益が大きく減少した影響があり低調。計画に沿って人件費を中心に積極的な費用投下を行ったため、営業利益・経常利益ともに減益となった。これに特別利益246億9600万円および特別損失79億2500万円を加味した税金等調整前当期純利益は748億7100万円(同12.7%減少)で、親会社株主に帰属する当期純利益は5.0%減となった。