フジ・メディアHD、2020年決算は減収減益 中核のフジテレビがレギュラー番組販売に苦戦
株式会社フジ・メディア・ホールディングスは、2020年3月期(2019年4月1日~2020年3月31日)の業績を発表した。
【連結経営成績】
売上高 :6314億8200万円(前年同期比 5.6%減)
営業利益 :263億4100万円( 同 24.1%減)
経常利益 :348億5400万円( 同 17.0%減)
当期純利益 :413億0700万円( 同 74.8%増)
メディア・コンテンツ事業、都市開発・観光事業が減収となり、全体では前年同期比5.6%減収。営業利益も減益となった。
グループ中核子会社である株式会社フジテレビジョンの放送収入は、前期の「2018FIFA ワールドカップロシア」の反動減や、レギュラー番組のセールスに苦戦したことから、2129億8000万円で前年同期比2.5%の減収だった。主力の放送事業のうち、全国放送を対象とするネットタイムセールスはレギュラー番組の減収を補うことはできず、売上高は788億4800万円で前年同期比2.0%の減収だった。関東地区への放送を対象とするローカルタイムセールスは、セールス区分の変更などもあり、売上高123億1900万円で、これも前年同期比7.3%の減収だった。スポットセールスは、すべての月でシェアを伸ばしたものの広告市況が低迷した影響から通期では前年を下回った。
株式会社クオラスは、Web広告、イベントから派生するグッズ販売などが好調で増収だったが、テレビ広告等の減収や、3月以降イベント中止にともなう損失計上などにより、減益だった。