イルグルム、WebマーケティングにおけるCookie利用制限の影響を調査

株式会社イルグルムは、Cookie利用制限の影響に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
近年、オンラインにおけるプライバシー保護への関心の高まりから、Webブラウザの閲覧履歴などを保存する「Cookie」の利用を制限する動きが世界的に本格化しつつある。そのような背景のもと、同社はCookie利用規制の影響について、企業の広告運用やデータ分析等の業務に関わる103名(マーケティング効果測定プラットフォーム「アドエビス」のメールマガジン購読者)を対象に調査を行った。
「Cookieの利用規制についての関心度合い」については、93.3%が「非常に関心がある」または「どちらかといえば関心がある」と回答。関心度をWebプロモーション費別でみると、広告予算が300万円未満の企業では「非常に関心がある」が49.2%なのに対し、300万円以上の企業では70.5%となり、広告予算が高いほど、Cookieの利用制限への関心も高くなる結果となった。
「日々のマーケティング活動の中でCookieの規制の影響を受けていると感じたことはあるか」という質問に対しては、43.9%が「非常に影響を受けていると感じる」または「どちらかといえば影響を受けている」と答え、約半数が影響を実感していた。
具体的に影響を受けている場面(複数回答)としては、「広告の効果計測ツールで正しく計測できてないと感じたとき」(27.3%)、「リターゲティングの効果が悪くなっていると感じたとき」(22.7%)、「周囲から対策・対応を求められたとき」(22.7%)などが挙げられた。
「影響についての対策・解決策に関心はあるか」という質問には、84.1%が「非常に関心がある」または「どちらかといえば関心がある」と回答し、Cookie利用制限対策への関心の高さが現れた。
影響についての対策・解決策の実施状況については、「実施している」と答えたのは13.4%ながら、52.4%が「実施はしてないが、検討している」と回答し、同社は今後対策を実施する企業が増えると考察している。
「具体的にどのような解決策を実施・検討しているか」(自由記述形式)という質問については、「影響がない施策・ツールを検討」という回答が64.1%で首位となり、その具体的な施策としては「計測ツールの再検討」「CNAME追加対応」などが挙げられた。
調査及び結果の概要は以下の通り。

〈調査結果概要〉
1.93%がCookieの利用規制に関心
2.約半数がCookie利用制限の影響を実感
3.84%がCookie利用制限の対策に関心
4.65%がCookie利用制限の対策を実施・検討中
5.実施・検討中の対策は1位が「影響がない施策・ツールを検討」、2位「情報収集」

〈調査概要〉
調査期間:2020年3月16日~31日
調査対象:広告運用、データ分析等の業務に関わる「アドエビスのメールマガジン購読者」103名
調査方法:インターネットによるアンケート調査