グローバルビジネスで活躍したい広告人へ
Between the tall buildings.
日本と世界との間に在る小さくて大きなマネジメントのギャップ
日本と外資、双方の広告会社で20-30代を過ごし、40代で外資のブランドコンサルティング会社の経営者へと転じた小々馬 敦(こごま あつし)氏の独自の視点から、日本企業とグローバル企業の間に存在する経営、マーケティング、そして広告管理に関する小さいけれど無視できない大きな違いについて語る!(全10回予定)
ご挨拶
はじめまして、小々馬(こごま)と申します。まずは自己紹介をさせていただきます。
私は52歳。経営コンサルティングと産業能率大学の教員の2つの活動をしています。
私のキャリアは(旧)第一広告社への入社からスタートしました。ご存知のように同社はその後、I&S、I&SBBDOと資本統合を繰り返し変化の多い会社でしたが、私にとってはこの変化のおかげで勤続18年の間に営業局、事業局を経て、後期には営業計画、経営企画などゼネラルスタッフ部門と広告会社の組織全体を俯瞰することができました。また、最期の数年間は、ローカルな会社経営をグローバル化していく改革プロジェクトに参与するという貴重な体験を得たことは後のコンサルティング活動に好影響を齎してくれました。
2つの価値観の間で様々悩みもしましたが、自身には外資系の合理的な思考が肌に合っていたようで、21世紀に40歳を迎えたことを節目として、以降は外資に身を転じ所謂ブランドコンサルティング業界を渡り歩きました。
はじめはインターブランド・ジャパン(オムニコム)、その後縁あってお誘いいただき、プロフェット(D.A.アーカー教授がパートナー。電通が出資。)の日本代表、そしてフューチャーブランド東京(IPG)の代表取締役社長を歴任。2010年退任後に株式会社ブランドエンジニアリングを創立し(私一人しかいませんが。)クライアントの企業価値を高めるための経営/事業戦略、オペレーション改革に亘るご支援をさせていただいております。
具体的には企業買収や事業統合後の事業ポートフォリオや製品体系の整理により経営の資本効率を高める。また、ファンドが買収したホテルのリポジショニングやオペレーション改善により事業収益を高めるなどといった仕事です。昨今は日本企業の海外進出のお手伝いをさせていただく案件が増えています。
バックグラウンド
1960年 東京都世田谷区生まれ。
1983年 青山学院大学 経営学部 卒業 アメリカ経営学を専攻し、
日本企業の経営戦略実証研究を行う
在学中に学生広告論文電通賞 受賞
同年 広告代理店 第一広告社(現)I&SBBDO 入社
ハウスホールド企業の営業、メディアプランニング、ブランドマーケティング担当
事業部のプロデューサーとして新規事業開発に従事
営業計画、経営企画に従事
2000年 インターブランドジャパン エグゼクティブコンサルタント
企業変革に関わるコーポレートブランディングのプロジェクトをリード。
2005年 米国の戦略系コンサルタント会社、プロフェットの日本代表に就任
(ブランド論の提唱者として著名なD.A.アーカー氏が副会長を務める。)
ブランド体系戦略、ブランドポートフォリオ戦略、
タッチポイント戦略による資産価値経営を支援。
2006年 フューチャーブランド 代表取締役社長に就任。
企業価値増大プロジェクトをリード。
2010年以降 株式会社BRAND ENGINEERINGを創立
経営コンサルタントとして活動
産業能率大学 情報マネジメント学部 兼任講師
同 経営学部 特任教授
主な実績(講演、受賞、著書など)
2005年「マーケティングコミュニケーション大辞典」(宣伝会議)執筆編集委員
広告革新塾 ブランドマネジメント部門 講師
マーケティング研究協会 ブランドマーケティング 講師
ホテル産業経営塾 ホテルブランドマネジメント 講師
他に、大学院、企業内大学、研修の講師 多数